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配車アプリ【Taxi OK】を使ってのバンコクから自宅までの乗車体験談

夕方4時。シーロムのバンコク銀行本店前からタクシーを拾って帰宅しようと通りでタクシーを待ち構えていましたが、どの車も空車サインなのに手を上げても止まってくれない...

 

そこで、まずAll Thai Taxiのアプリを使ってみましたが「近くに配車できるタクシーが見つかりません」...ちょっ、いまちょうど目の前を素通りしてったじゃん、空車ランプつけて。あれは予約済みだったのか。一回プリウスのタクシーに乗ってみたいんですが、あまり縁がないようです...

 

じゃあいま話題の(?)Taxi OKでどうだ!ということで、シーロムからバンコクの西方の郊外の自宅まで、23kmの道のりをアプリで呼んだタクシーで帰ったときの記録です。

 

このブログでご紹介したことがある、2018年1月25日から運用が正式に開始されたこのアプリですが、私は普段は自分で車を運転するので、タクシー自体あまり利用することがなく、あくまで車が使えない時用の備えとしてスマホに入ってます。

 

 

以前Grab Taxiを使ったときのようにスムーズに行くのでしょうか?

 

 

アプリで予約を入れると、すぐタクシーが見つかった!

アプリは感覚的にすぐ使えるようになっています。

 

アプリ内の地図の右下に上向きの矢印のアイコンがあり、それをタップすると出発地(From)の欄に現在地が自動的に入力されるので、あとは行き先(To)を入力します。

Booking Nowをタップすると、すぐにタクシーを見つけることができました。

 

うちは遠いし、タクシーを呼び止めても「遠いから無理」と断られることもしばしばあるので、運転手に確認を取ろうとして情報欄をタップすると通話ができました。

 

サワディークラップ。○○まで行きたいんですけど、本当に行ってくれますか?

と念を押してみると、

運転手さん
もちろんですよ。でも混んでる時間帯なので1時間くらいかかるかも知れませんが、いいですか?

と柔らかで丁寧な口調。

運転手さん
いまいる場所はどちらですか?
シーロム通りのバンコク銀行本店前です。あとどのくらいで来れそうですか?
運転手さん
いまパッポンにいて渋滞してるので10分くらいかかるかも知れません
わかりました。じゃあ待ってます。

 

と言って通話を終えてから、目の前を行き交う車の中に空車のタクシーを何台も見つけて思わず舌打ち。

しかも、地図上のタクシーのアイコンが、自分が待ってる場所と全然違うところに移動してるじゃん。

 

タクシーがちゃんと到着しました

まあでも呼んでしまったものは仕方ないと、さらに2~3分待ったところ、Taxi OKのランプをつけたタクシーがUターンして自分のところにアプローチして来るではないですか!!

 

アプリのGPS機能がおかしかったのか、ナンバーを確認したらちゃんと合っていたので、後部座席を開け、挨拶して乗り込みました。

運転手さんはモヒカンカットが特徴の優しい感じの方。

 

GPSで渋滞状況を確認しながら

運転手さん
どのルートで行きましょうか?サトーンから行くか、ちょっとだけ高速使ってヨンマラートで降りて、ラマ8世橋を渡るか...

 

とフレンドリーかつ丁寧に聞いてくれます。

 

特に急いでないので一般道で、とリクエストしても嫌な顔一つせずいいですよーって感じでした。

 

道順や渋滞状況は自分のスマホのグーグルマップで確認(許可を得て撮影しています)。

 

前方に設置してあるタブレットは、アプリで呼び出しをかけた客の場所を表示するもの。その右、ダッシュボードの中央には防犯カメラ。

 

運転手さん
お客さん、アプリで何回呼び出しかけました?
1回だけですよ。All Thai Taxiがダメだったから、Taxi OKのアプリで試したらすぐ見つかって。
運転手さん
それはラッキーでしたね。4時は学校が終わる時間で渋滞するし、タクシーもなかなかつかまりにくいんですよ。

 

そういえば、確かに。

 

 

Taxi OKをめぐる状況について

新聞で読んだんですが、この計器類一式結構な値段するんですよね?
運転手さん
そう、全部で27,000バーツ払いましたよ(笑)。
採算は取れてますか?
運転手さん
厳しいね。本来なら陸運局が半分くらいサポートして、残りの半分が事業者負担、とかいうんだったらまだわかるんだけど。、

 

こんな感じで、走行中に運転手さんにいろいろ根掘り葉掘り聞いてしましましたが、気さくに応じてくれました。

 

今回の運転手さんによると、

  • これから乗客が増えれば元は取れるだろうが、まだそこまで多くない
  • 陸運局のプロモーションの仕方が悪く、この仕組みを知らない人が多い
  • 流しのタクシーを拾った方が早い
  • ネット接続代が月に400バーツかかる(アプリでタクシーを呼んだ乗客からは運賃のほかに20バーツの手数料がもらえるが、そのほとんどはこのネット台で消える)

 

さらに、今年登録されるだろうタクシーは6万台。いまだ走っている古いタクシーは2万台で、本来なら違法*ですべてこの機器類を取り付けないといけないが、その代金が高すぎて調達できない人も多いという話をしてくれました。

(*正確にはこれから新規登録するタクシーへの義務付け。現在走っているタクシーの営業許可が切れるまでは違法ではありません。)

 

これが噂の乗客用SOSボタンか。「非常事態以外でボタンを押すと法律で罰せられます」。しかし、本当に機能するかどうかは押してみないと分からない...

 

今回の運転手さんについて

この運転手さん、

運転手さん
自分はテクノロジーには疎いけど興味はあって、高かったけどこういう機器を装備して操作するのが好きなんですよ。

と教えてくれました。

 

趣味はコンピューターで、自宅に自分で好きなパーツを買って組み立てたオリジナルパソコンがあるそうです。

 

信号停車中に、乗客側のアプリがどんな風になってるのか見せてほしいと言われ、スマホ画面を覗き込んでくるなど興味深々。

 

クレジットカードやPrompt Payで支払いができればもっと便利になるんと思うんですけどね。

 

 

走行中2回ほど電話がかかってきましたが、一回目は「いま運転中だから」とものの数秒で切り、2回目は女性の声で「5時半にスワンナプームまで行ける?」ということでしたが、「○○に向かってるから間に合わないよ」と断っていました。

運転手さん
すいません、お客さんが電話してきちゃって。

 

と苦笑いで話してくれましたが、街を流したりアプリの呼び出しを待っていたりするだけではダメで、こういう固定客もいないと厳しいという現実を見せてもらった気がしました。

 

乗車してみての感想

トヨタの新車で、運転が丁寧でスピードもごく標準的、エアコンの温度設定も申し分なし。私に断ってからつけた音楽(ラジオ)の音量もめちゃ遠慮した音量で、とても快適でよいサービスだったと思います。

 

途中、運転手さんが「ヒューッ!」っと何かを吸引する音が聞こえたのでビビりましたが、正体はヤードム(鼻がスーッとする嗅ぎ薬)でした(汗)。

 

前述のように、私はあまりタクシーを使う機会がないせいか、ひどい運転手に当たる確率も少ないみたいなんですが、今回は日本やシンガポールのタクシー運転手さんと比べてもそん色ない、しっかりした方で、いろいろ問題はあっても愚痴っぽく話すことはなく、むしろこれから良くなっていくと将来に期待している感じでした。

 

代金は250バーツ弱で、アプリ使用料の20バーツを含め300バーツ支払って安全運転のお礼を言ったらとても恐縮して頭を何回も下げられてしまいました。

 

アプリの問題点

さて、タクシーを降りて気が付いたことがあるのですが、このアプリには乗客が苦情を送るフォームはあるのですが、Grabのように乗客が運転手を評価する機能が付いていません。

 

ってことは、どんなに運転手が良いサービスを提供しても、レストランやホテルのアプリみたいにそれが世間に広まることはないわけです。

 

どんな人間でも、褒められればうれしくてモチベーションも上がります。

 

Grabのように、乗客がタクシーを降りた後、星をいくつかタップするだけでも違うと思うのですが、そういう意味では、このシステムは目下のところは運転手を管理下に置くためだけのものであって、サービスの質の向上を目指すためにはまだまだ改善が必要ですね。

 

陸運局もまずは悪質なドライバーを排除することに着手を始めたばかりなのかも知れませんが。

 

これからもこんな真面目で丁寧な運転手さんが正当に評価され、彼らも提供するサービスに見合ったお給料がもらえるようになることを強く望みます。

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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