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タイからマレーシアに外国人が陸路と水路で入国できる9ヶ所の国境

タイはマレーシア、ミャンマー、ラオス、カンボジアと国境を接しているので、陸路で出入国手続きをするための検問所が多く存在しますが、外国人はマレーシアへはそのうちの8つの国境のチェックポイントを通過することができます。

 

陸路で国境を越えるのはとてもエキサイティングですが、車、バス、列車、またはフェリーでの長旅を考慮して、事前にしっかりとした食事をとり、水分補給をしておくようにしましょう。

 

なお、国境の開門時間は2017年12月現在のもので、予告なしに変更される場合があります。

 

陸路での国境越え

鉄道、バス、車で以下のチェックポイントに到着した場合、いったん降車してパスポート検査場で手続きしてもらうことになります。その際車内に忘れ物がないよう気を付けてください。

 

1.Wang Prachan(ワン・プラチャン)- Wang Kelian (ワン・ケリアン)

タイ側:サトゥン県 のワン・プラチャンวังประจัน(午前7時~午後6時)

マレーシア側:ペルリス州ワンケリアン(午前8時~午後7時)

 

国境までの行き方:タイのサトゥンからワン・プラチャンまでは約40㎞の道のりで、公共交通機関がありません。2国間のパスポート検査場は100mくらいしか離れていませんので、徒歩でも問題ありません。マレーシア側のワンケリアンからはタクシーでKaki Bukitまで行き、そこからバスで次の目的地まで向かいます。

 

このあたりには国立公園があり、国境までの道が森林地帯になっていて、ツーリングなどで通る人が多いようです。

 

2.Padang Besar (パダン・ベサー) – Padang Besar (パダン・ベサール)

タイ側:ソンクラー県パダンベサーปาดังเบซาร์(午前5時~午後9時)

マレーシア側:ペルリス州パダンペサール(午前6時~午後10時)

 

この2つの国境は、アルファベット表記は同じですがタイ語とマレー語で読み方が違います。

 

ハジャイ駅からパダンベサー駅まで列車で1時間(80バーツ)、ハジャイの時計塔の前から出発するローカルバス(朝6時から夜8時まで30分間隔で運行)で一時間半(44バーツ)、またはハジャイのバスターミナルから出ているミニバス(バン)で1時間(50バーツ)。タクシーだと300バーツほどかかります。

 

チェックポイントは町から1㎞ほど離れたところ、サダオ方面に向かう道路沿いにあります。パスポート検査場はドライブスルーになっており、タイ側とマレーシア側では300mほど離れています。

 

鉄道で国境を越える場合は、マレーシア領内のパダンペサール駅に両国の出入国管理局があり、税関や検疫の続きもここで行われていますので、列車からすべての荷物を降ろすようにしてください。

 

3.Sadao/Dan Nok(サダオ/ダン・ノーク) – Bukit Kayu Hitam (ブキット・カユ・ヒタム)

タイ側:ソンクラー県サダオสะเดา(午前5時~午後11時)

マレーシア・ケダ州ブキットカユヒタム(午前6時~午前0時)

 

国境名はサダオですが、実際の国境があるのはサダオから10㎞、ハジャイからは60㎞ほど離れたダンノーク(ด่านนอก)という町です。

 

ハジャイ市内からサダオを通ってダンノークまでミニバスが通っています。所要時間は1時間で料金は55バーツ。ダンノークからハジャイまでの乗り場はセブンイレブン前ですが、満席にならないと出発しないようです。

 

この国境は、タイの4本の幹線道路のひとつ(4号線)とマレーシアの南北ハイウェイに接していて(アジア・ハイウェイ:AH2)、バンコクまたはクアラルンプール方面にまっずぐ向かう道路にあるため、相当数の車両で混雑していることが多いです。

 

パスポート検査と税関手続きはドライブスルー(歩行者レーン)になっています。双方のチェックポイントは1㎞ほど離れていて、酷暑の中を歩くのがきつい時はバイクタクシーを利用するのも手です。また、免税品を売る大規模なショッピング街(5,000㎡の販売スペースと十分な駐車場を備えたモダンな3階建ての建物)があります。

 

4.Ban Prakop(バン・プラコップ)-Kota Putra(コタ・プトラ)

タイ側:ソンクラー県バン・プラコップสะเดา(午前7時~午後5時)

マレーシア側:ケダ州コタ・プトラ(午前8時~午後6時)

 

ハジャイから約90㎞、車で1時間半~2時間。あまりにもマイナーすぎて、これ以上情報がありません(泣)。

 

5.Betong (べトン) – Pengkalan Hulu (ペンカラン・フル)

タイ側:ヤラー県べトンเบตง(午前5時~午後10時)

マレーシア側:ペラ州ペンカランフル(午前6時~午後11時)

 

べトンはヤラーから140㎞のタイ最南端の町。ヤラーからミニバス(120バーツ)か乗り合いタクシー(130バーツ)で所要時間は約2時間。

 

べトンの町の中心から7kmほどのところにあり、車で15分ほど曲がりくねった道路を走ります。私は団体旅行だったので警官護衛付き貸し切りミニバス10台(!)でゾロゾロと連なって国境まで移動しましたが、普通はバイクタクシーかタクシーを利用するしかなさそうです。

 

タイ側国境で出国手続きを済ませ、そこから800m(徒歩だと10分くらい)ほど離れたマレーシア側の入国検査場で入国のスタンプを押してもらいます。

 

6.Buketa (ブーゲター) – Bukit Bunga (ブキット・ブンガ)

タイ側:ナラティワート県ブーゲターบูเก๊ะตา(午前5時~午後6時)

マレーシア側:ケランタン州ブキットブンガ(午前6時~午後7時)

 

2007年に開設された国境検査場で、コーロク川に架かるタイ=マレーシア第2友好橋を渡ってマレーシアに入国します。

 

7.Sungai Kolok (スンガイ・コーロク) – Rantau Panjang (ランタウ・パンジャン)

タイ側:ナラティワート県スンガイ・コーロクสุไหงโกลก(午前5時~午後9時)

マレーシア側:ケランタン州ランタウ・パンジャン(午前6時~午後10時)

 

バンコクからスンガイ・コーロクまでタイ国鉄の列車が1日2本通っていますが、この国境を渡る列車はありません。最寄りのマレーシア鉄道駅はPasir Masで、バスまたはタクシーでアクセスできます。また、国境を越える国際バスもありません。

 

バスでスンガイ・コーロクに到着した場合は、橋の上を歩いて国境を越え、マレーシア側からバスに乗る必要があります(徒歩で5分程度)。 車で国境を越えるときは、イミグレーションと税関手続きの両方が橋の手前にあります。

 

水路(船)で国境越え

ここからはボートまたはフェリーで国境を越える方法になります。

 

8.Tak Bai (タークバイ)- Pengkalan Kubor(ペンカラン・クボール)

タイ側:ナラティワート県タークバイตากใบ(午前5時~午後6時)

マレーシア側:ケランタン州ペンカラン・クボール(午前6時~午後7時)

 

タイ側の国境はタークバイの町からさらに3kmほどの小さい村タバ(ตาบา)にあります。ナラティワートからタバまでソンテウで1時間(40バーツ)。終点で降りて徒歩で検問所に行けます。

 

コーロク川を渡るのですが、2国間に橋が架かっていないので、ボート(渡し舟)で移動します。ボートの料金は10バーツまたは1リンギットで、乗るのはわずか数分です。

 

ペンカラン・クボールから、この国境に一番近いマレーシアの主要都市のひとつコタバルへはバスで50分ほどです。

 

9.Satun (サトゥン) – Langkawi / Kuala Perlis (ランカウイ/クアラ・ペルリス)

タイ側:サトゥン県サトゥンสตูล

マレーシア側:ランカウイ島/ペルリス州クアラ・ペルリス

 

サトゥンはアンダマン海に点在するほとんどの島への玄関口で、出入国管理局があるタマラン・フェリー乗り場(Tamalan Pier)はサトゥンの町から10km(20分)ほど離れているので、トゥクトゥクかソンテウ(乗り合いトラック)での移動になります。「タクシー300バーツ」という看板もありましたが、ソンテウで30~50バーツです。途中にはレストランやコーヒーショップなどはありません。

 

ここからランカウイ島までフェリーが1日2~3便、また不定期でクアラペルリス行きもあります。

 

国境を越えるときの注意

両替

国境の田舎町では大都市に比べて両替のレートが良くないことが多いので、できれば事前にマレーシア・リンギットを入手しておくか、もしくは必要なだけ国境で替えた方がいいと思います。

 

リエントリーパーミット

事前にリエントリーパーミットを取得しておかないと、現在タイの有効なビザを有している方はそのビザが無効になってしまいますので忘れずに。

 

タイへの入国日数制限

ビザなしでタイへ陸路で入国するときは、タイには年に2回まで、一回につき15日間だけ滞在可能です(在タイ日本大使館HP)。15日以上滞在したい場合は事前にビザの取得が必要です。

 

タイへの不法入国

陸路で入国する場合、時間帯によってはパスポート検査場に入国管理官が不在の時があるようですが、タイの入国スタンプがないと不法入国とみなされ、タイ警察に身柄を拘束されたり、罰金刑を受けたり、タイへの再入国ができなくなることがありますので、必ず入国審査を受けるようにしてください。

 

マレーシアへの入国

マレーシアは観光目的であれば日本人は90日まで滞在が可能です。

 

時差

タイとマレーシアの間には1時間の時差があり、マレーシアの方が1時間進んでいます(タイが12時のとき、マレーシアは1時)。陸路で国境を越えるとうっかりしますが、時計の針を進める、またはタイに来たら戻すのを忘れずに。

 

タイ深南部事情

2004年以降、パタニー、ナラティワート、ヤラーの各県とソンクラー県の一部ではたびたびマレー系イスラム武装勢力によるテロが起きており、情勢によってはタイ当局が国境を閉鎖することもあります。2017年6月にはコーロク川の船着き場が閉鎖されたりもしました。治安情報にはくれぐれも注意してください。

 

平和と調和が訪れ、すべての怒り、憎しみ、暴力と爆弾がこの地球から消えて、誰もが平和で幸せに国境を行き来できますように。また、皆さんの旅の安全を心よりお祈りしています。

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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