現地大学講師が発信する、タイ旅行&生活を楽しくするための情報。来てよかった的な。

タイのガソリン事情〜ガソリンスタンド、種類と価格について解説します

規模やロケーションにもよりますが、たいていのタイのガソリンスタンドにはトイレ、コンビニ、コーヒーショップ、ATMが併設されていて、なかにはスーパー、洗車場や整備場、マッサージなどの施設もあります。

 

様々なガソリンスタンドがあって、どこで給油するのがお得なのか、またガソリンにはどんな種類があってどれがいいのかまとめてみましたので、タイで車を運転する方の参考にしていただければと思います。

 

タイのガソリンスタンド

タイのガソリンスタンドには、大別して国営企業と民間企業があり、民間企業にはさらにタイの会社と外資系の2つがあります。

 

PTT(ポートートー)

ポー・トー・トー(ปตท、旧タイ石油公社)は、国営でSET(タイ株式市場)に上場されている石油ガス会社。

 

タイ全土に至るLPGターミナルのネットワークとタイ湾に海底ガスパイプラインを保有しており、天然ガスや石油の採掘、精製、生産、販売が主な事業です。

 

Blue Cardという会員カードを発行しており、PTTでの給油やコーヒーショップのAmazonでポイントがたまり、それに応じてガソリンの割引や関連グッズと交換できます。

 

Bangchak(バンチャーク)

バンチャーク(บางจาก)はPTT傘下の国営のエネルギー会社。

 

現在の生産能力は1日あたり12万バレルで、石油製品を全国の1,000以上の小売店に販売しています。

 

また、自然、バイオマスエネルギー、石油探査と生産、クリーンなエネルギー源である太陽エネルギーからの電力生産を含む他の事業にもその裾野を広げています。

 

Gasohol ClubまたはDiesel Clubという会員カードを発行しており、給油のたびにポイントがもらえ、ガソリン代や提携店での割引などの特典があります、

 

また、クルンシー(Krungsri)銀行のクレジットカードで割引きがあります。

 

PT(ピーティー)

正式名称はPTG Energy Public Company Limitedで、タイ人がオーナーの石油製品の販売代理店です。

 

チュンポン、メークロン、コーンケーンなど11か所に石油貯蔵施設を、国内に1,000以上のガソリンスタンドを所有しています。

 

PT Maxカードというメンバーカードを発行しており、獲得したポイントでガソリンの割引券や生活用品などと交換できます。

 

Susco(サスコ)

1977年に資本金5,000万バーツのサイアム・ユナイテッド・サービスという有限会社からスタートし、設立当初はエッソ、シェル、カルテックスといった石油大手の輸送を担っていました。

 

2010年にタイの商務省より承認を受け、Suscoに名称を変更しました。

 

タイ全土に220ヶ所のスタンドがあり、10のLPG(液化石油ガス)ステーションと12のNGV(天然ガス)ステーションも保有しています。

 

スマホのアプリでSusco Smart Memberに登録すると、ポイントに応じてガソリン代の割引を受けたり、ポイントとオリジナルグッズを交換したりすることができます。

 

Esso(エッソ)

エッソは、アメリカ・テキサス州に本社を置く米国の多国籍石油ガス会社エクソン・モービルとその関連会社の商標です。

 

タイにはスタンダード・オイル時代の1894年に最初の支店を開設し、120年以上の歴史を誇ります。

 

会員カードはESSO Smilesといい、ポイントがたまるとガソリン代が割引になるほか、

  • スターバックスのクーポン
  • 主要なモバイルサービスプロバイダのトップアップ
  • メジャー・シネプレックスの映画観賞券
  • トヨタのサービスセンターで部品交換や整備費の割引
  • エア・アジアのマイル
  • テスコ・ロータスのキャッシュバウチャー

とポイントを交換することができます。

 

Shell(シェル)

シェルの正式名称はロイヤル・ダッチ・シェルといい、オランダとイギリスの企業で、ヨーロッパ最大のエネルギーグループです。

 

エッソ同様タイにおける歴史は古く、1892年にシェルの最初のタンカーがアジアに灯油を運んできたのが始まりです。

 

シェル・ドライバーズクラブのメンバーになると給油、洗車、オイルの購入でポイントが獲得でき、

  • ガソリンとエンジンオイルの割引券のほか、
  • メジャー・シネプレックスの映画観賞券、
  • カー用品や生活雑貨
  • オリジナルポロシャツ(フェラーリ=シェル)

などと交換できます。

 

Caltex(カルテックス)

カルテックスはアメリカ・カリフォルニア州に拠点を置く石油関連企業シェブロンの100%子会社で、エネルギー関連企業としては世界で第2位、石油・ガス生産量は世界4位誇っています。

 

タイでは1936年より石油の提供を開始し、現在は3つの貯油施設と400以上のガソリンスタンドを保有しています。

 

セントラル・デパートのThe One Card のポイントが貯まるほか、UOB銀行とバンコク銀行のクレジットカードで割引きがあります。

タイのガソリンの種類

タイでは、自動車による環境汚染を減らすため、ガソホールまたはガソール(Gasohol、タイではガッソホーと発音)と呼ばれるガソリンとエタノールの混合燃料が一般的です。

 

タイのガソリンスタンドで給油できるものは、値段が高い順に

  1. ガソリン(GasolineまたはBenzin)95:タイで給油できる唯一の無鉛ガソリン(ハイオク)
  2. ガソホール95:ガソリン95が90%、エタノール10%の混合燃料(=E10)
  3. ガソホール91:ガソリン91が90%、エタノール10%の混合燃料
  4. E20:ガソリン95とエタノール20%の混合燃料
  5. E85:ガソリン95とエタノール10%の混合燃料

です。

 

95、91の数字の意味はガソリンの主成分であるオクタン価の数値で、これが高ければ高いほどノッキング(異常燃焼)が起こりにくく、エンジンの性能が高ければそれだけオクタン価の高い燃料が必要になります(産油国のマレーシアでは97もあります)。95の方がオクタン価が高いため、91よりも若干優れた性能を発揮します。

 

95と91にはともに10%のエタノールが含まれているため、同じオクタン価の通常のガソリンよりも70サタン~2.5バーツほど安くなっています。

 

また、Eはエタノールの割合を表していまして、E85はこの燃料を入れることができる仕様の車(フレックス燃料車)にしか給油できません

 

給油口の扉の裏または車のマニュアルに、どの種類の燃料を給油できるかの記載がしてあります。

 

E5からE20まで、混合比の違いこそありますが、タイ以外にも中国、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストリア、オーストラリア、ニュージーランド、デンマーク、フィンランドなどで使われています。

 

タイのエネルギー省は、近々ガソール91の販売を禁止し、将来的にはガソール95もなくす計画を進めているようです。

 

タイのガソリンの価格

聞いた話では、価格はタイ政府が決めるのでどのブランドも一律になります(ただし、シェルは時々他のブランドに先駆けて価格の改定を行うのでこのように少し違うようです)。

 

ここに掲載しているガソリン価格は2018年11月27日のバンコク向けのもので、通常ノンタブリ、パトゥムタニ、サムットプラカンの各県ではバンコクと同じ価格が適用されます。

 

他県では、燃料の種類に応じて平均して1.2%~2.1%割増しになるということですが、ガソリンスタンドがバンコクから離れているほど、価格は高くなると推測されます。

 

チェンマイ県の北部などでは、燃料価格はバンコクの価格より6.5%〜11.1%高くなるようです。

タイでどのブランドのどの種類のガソリンを入れる?

1995年以降に製造されたほとんどの自動車はE10ガソホールを給油することができますが、最近ではE20を使用できる車が主流です。

 

外国車・輸入車でない一般車の場合、どれを入れるか迷うところですが、おすすめはズバリ、E20です。 

 

その理由ですが、

  • E20は95とパワーが同じで値段が安い
  • 91と比較しても航続距離が変わらない

の2点です。

 

これまでずっと91を入れていましたが、いつものガソリンスタンドである日突然、91がなくなってしまい、最初は仕方なしにE20に変えたのですが、車の動き出しと加速がかなりスムーズになり、給油の頻度もこれまでと変わらず、このままE20にすることにしました。

 

エタノールとブレンドしたガソリンは、ガソリンだけよりもクリーンな燃焼をし、また、エタノールは自動車の温室効果ガス排出を削減できるのが、タイ政府が奨励している理由でもあります。

 

ちなみに、エタノールを含まないガソリン95も試したのですが、走りのスムーズさはE20の方がよく、ガソリン95よりも2.7バーツ/ℓほど安く、満タンにしても800バーツ台なのはありがたいです。

レギュラー車では、ハイオクを入れても直ちに効果が表れるわけではなく、また個人の運転の仕方にもよるようです。

 

なお、エタノールを混ぜるとエンジンや燃料供給部品がダメージを受けるということですが、車自体がそのように設計してあるので大丈夫です。心配な方はディーラーに問い合わせるといいでしょう。

 

E20とE85を比較してみると...

しかしながら、ガソリンに含まれるエタノールの割合が大きいと発熱量が落ちるのでスピードが出ず、また必要な燃料も多くなるので、航続距離も短くなってしまいます。

 

私の同僚は、E85対応の日本車に乗っていますが、E85を給油して走ってみたところ、スピードがあまり出ず距離も300㎞ちょっとしか走れなかったのに対して、E20では快適な走りで500㎞以上も走ることができました。

 

タイでは、E85はE20より5バーツ弱/ℓほど安く価格設定されていますが、ガソリン代の節約にはならないという結論でした。

 

ただし、自宅周辺だけとか、ごく短い距離しか乗らない場合はE85でもOKだと思います。

 

タイ人おすすめのブランド

これは口コミで聞いた話で、あまり大きな声では言えないのですが、ガソリンのクオリティがいい(クリーンで不純物が混じっていない)のはエッソとシェルで、カルテックスとPTもOK、国営のPTTとバンチャークはあまり良くないそうです。

PTTはガソリンスタンドの数が多いけど、トイレだけ借りるか、ガス欠になりそうなときに100バーツ分だけ(笑)。

 

車のエンジンとの相性もあるかも知れませんので、いまいち走りが良くないと感じたら、違うブランドのガソリンを試してみてください。

タイのガソリンスタンドでの給油方法と注意点

タイのガソリンスタンドには、

  • セルフはほとんどない
  • 窓を拭くサービスは普通はない
  • ブランドにより7~800バーツ以上の給油で飲料水やジュース、お菓子などがもらえる

というような特徴があります。

 

給油の仕方ですが、どの種類の燃料をいくら分(または何リットル)入れるか伝える必要があります。

 

その際、95は前述のように2種類ありますので、ベンジン95なのかガソールの95なのかを伝える必要があります。

 

それから、ガソリン代の支払いにクレジットカードを使うと割引があるプロモーションをやっていますが、面倒ですが前もってプロモーションコードとカード番号をSMSにて指定の番号に送って登録する必要があります。自動的に割引にはなりませんので気をつけてください。

 

余談ですが、ごくたまに、ガソリンスタンドにタイ語が話せない外国人(ラオス人?)が働いていることがあります。

 

一度、知り合いの駐在員さんが、ガソリン車に軽油を入れられるという、考えられないことがおこりました。

 

ご家族を乗せていて幹線道路のど真ん中で止まってしまったということで、危ないですし、エンジンタンクの洗浄などで修理代がかかり、その間車が使えなくて不便です。

 

もし話が通じているか不安だったら車から降りて、店員が正しい燃料を入れようとしているかご自身で確認してください。

まとめ

長々と書き連ねてしまいましたが、まとめると

  • タイのガソリンスタンドには国営と民営があり、国営のPTTとBangchakのスタンドはよく見かけますが、ShellとEssoがガソリンのクオリティが高いと評判
  • タイのガソリンはエタノールを混ぜた物が主流。オクタン価91はもうすぐ、95も将来的には販売されなくなる見込み。
  • E20はオクタン価95のガソリンにエタノールを20%混ぜたもので、ピュアガソリンよりも経済的かつ走りもスムーズ、航続距離もほとんど変わらない。

ということになります。

 

うちは基本的にはCaltexで給油し、

  • UOB銀行のクレジットカードで割引を受け、
  • The 1 Cardのポイントをためて(Topsスーパーの割引クーポンがもらえます)、
  • 800バーツ以上の給油で飲料水をもらう

といった感じです。

 

タイのガソリンスタンドは、私が来タイした当初と比べると格段に設備が近代化し、サービスもかなり充実してきました。

 

この記事を参考にして、ご自身に合ったガソリンスタンドを見つけていただければと思います。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

Twitter でフォロー

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

スポンサーリンク