
私のように、せっかくの休みを過ごすために飛行機で遠くに来たんだから、1分1秒でも、出来るだけ長くいたい!という人は少なくないと思います。
ここのところ何回か、クラビからバンコクに戻る際はタイ航空のTG250便を利用しているのですが、今回も同じ便を予約した理由は、
- 出発4日前に調べたところ、エアアジアなどのLCCを抑えて最安値だった
- マイレージが貯まるから
- 19時25分発なので、ホテルを12時にチェックアウトしたあとも現地で過ごせる時間がたっぷりあるから
の3つです。
バンコク↔クラビ間には様々な航空会社が就航していますが、この便はいい時間帯に飛んでいると思います。
今回の記事では、タイ航空の国内線クラビ→バンコク線の搭乗レビューです。
コンテンツ:
タイ航空について
1960年に設立されたタイ航空は、蘭の花とタイシルクの魅力を現した紫色がシンボルカラーのタイのフラッグキャリア。
バンコクに本社を置き、スワンナプーム空港(BKK)を拠点にタイ国内各地とアジア、オセアニア、中東、ヨーロッパ、北米の34か国の約80の都市に就航しています。
国内の主要都市は、スワンナプーム空港以外ではチェンマイ国際空港(CNX)とプーケット国際空港(HKT)で、クラビ国際空港(KBV)には1日に2便運航。
日本路線は、羽田、成田、中部、関西、福岡、札幌(以上毎日)、仙台(週3便)。
タイ航空はスターアライアンスのメンバーで、それ以外の22の航空会社ともコードシェア契約を結んでおり、エアバスとボーイング合わせて82機の機材を保有しています。

クラビ空港でバンコク行きTG250便に搭乗
今回利用したTG250便は、スケジュール上ではクラビを19時25分に出発して、20時45分にバンコク・スワンナプーム空港に到着することになっています。
タイ航空のアプリかWebだと出発24時間前からチェックインでき、荷物は空港の bag drop カウンターで出発の45分前までに預ければいいので楽です。
さて、搭乗予定時刻の18時55分になっても、搭乗のアナウンスがありません。
と、ここでゲートが5から4に変更になり、4番ゲートから搭乗予定だったバンコクエアウェイズの便と入れ替わる形に。
タイ航空の搭乗はボーディングブリッジだったのですが、5番ゲートからのバンコクエアウェイズの乗客はエスカレーターで階下に降りて行っていましたので、バス移動?

ボーディングタイムが遅れ、搭乗開始は19時15分頃に。
ビジネスクラス、スターアライアンスゴールドメンバー、小さい子供連れの優先搭乗があり、やっとエコノミークラスの乗客の番です。
私は早めに並んでいたのですぐ機内に入れましたが、特に座席番号ごとに機内へ案内するというようなことはしていませんでした。
なおTG250便は、タイ・スマイルと、ANAなどスターアライアンスとのコードシェア便で、スワンナプームでの国際線乗り継ぎ客は「C.I.Q」というシールが胸に貼ってありました。
【タイ航空国内線】クラビ→バンコク線の機内
タイ航空というとシンボルカラーは紫ですが、機内のシートはカラフル。
機材はエアバスA330-333で、エコノミークラスは左右2列、中央4列という座席の配列になっています。
タイ航空のA330-300には2タイプある
タイ航空が保有するA330-300にはレイアウトが異なる2タイプがあり、エコノミークラスは263席で変わりありませんが、ロイヤルシルク(ビジネス)クラスには36席のタイプ1と、31席でフラットベッドのタイプ2があります。

エコノミークラスの座席はピッチが32インチ(約81.3センチ)、幅が18インチ(45.7センチ)ということでしたが、そうすると今回クラビに来る際に利用したバンコクエアウェイズのと同じサイズということになるんですが、それにしては狭い...
A330-300にはレッグルームが狭い座席がある
で、これについてはSeatGuruというサイトであとから調べて分かったのですが、なんと機体の後方のいくつかの席は、機体が湾曲しているために座席間隔を通常より1インチほど狭く設置してあるっぽいです。
今回予約したのが出発4日前ということもあり、空いている席が機体後方にしかなく、61Kという座席を選んだのですが、間隔が狭まっている席があるとは知りませんでした。

足が短いやつに限ってこういう文句を垂れるんですよね...
まあ、短時間のフライトならあまり問題はありません。
前の人がシートをリクライニングしてきたらちょっときつかったかもですが、幸いにも1時間ちょっとのフライト中にそういうことはありませんでした。
A330-300 エコノミークラスの座席まわり
シートポケットは下方にあり、機内誌、免税品カタログ、OTOP(タイの一村一品プロジェクトで、各地の名産品)カタログ、ディスポーザルバッグ。

外側に2つポケットがついており、フライト中にパスポート、搭乗券、財布、スマホ、ポータブルバッテリーなどを分けて入れておけて便利。

途中、隣のドイツ人女性とひじがぶつかることがありましたが、終始スマホでゲームをしており、両肘をくっつけてくれていたのでアームレストの取り合いになることはありませんでした。
あと、フットレストもありましたが、自分はあまり使わないかな。
タイ航空国内線の機内エンタメ
離陸後からアニメや洋画を上映していて、座席の右側のアームレストのところにコントローラーもりましたが、イヤホンは配布されす音声なしでわからないので、フライト情報をつけておきました。
余談ですが、最近はタブレットを持ち込んでお気に入りの動画を観る人が増えていますが、航空会社が機内エンタメの上映をやめるとかなりのコスト削減になるそうです。
タイ航空国内線の機内食
タイ航空では国内線で軽食が提供されます。
最近はこのラップサンド1個(具はチキン照り焼きでしたが、半年に一度くらい搭乗すると毎回違います)、飲料水、コーヒーまたは紅茶です。
味の方はまあ、タイのセブンイレブンにあるようなチンして食べる軽食っていう感じで、コーヒーの味も日本の航空会社が出しているような味は、タイに限らず海外では絶対に期待できないでしょう。
【タイ航空国内線】クラビ→バンコク線からの乗り継ぎ
この日、TG250がボーディングブリッジを離れて動き出したのが19時35分(10分遅れ)、フライト時間は離陸後1時間5分というアナウンスがあり、スワンナプーム空港に実際に到着したのは21時30分(45分遅れ)。
天候のせいか、はたまたスワンナプーム空港上空が混雑していたからなのか、かなりの遅れでした。
しかも、この便は沖止めで、ターミナルビルまでのバス移動は乗客いっぱいでギュウ詰め。

雨が降っていたものの、タラップは屋根付きだったのでほとんど濡れなかったのは幸いでしたが、バスは10分ほど走り、途中バスが急停車したりして、乗客は疲労困憊。
バスを降りてからさらにターンテーブルまで10分歩き、荷物を受け取ったのが22時でした。
あとで調べてみたところ、この便の平均遅延時間は20~40分。
しかしながら、タイ航空の日本への深夜便への乗り継ぎには余裕があり、この程度の遅れはまったく問題ありません。
行き先 | 便名 | バンコク発 | 目的地着 |
---|---|---|---|
成田(NRT) | TG640 | 22:30 | 翌6:20 |
成田(NRT) | TG642 | 23:55 | 翌7:40 |
羽田(HND) | TG682 | 23:15 | 翌6:55 |
関西(KIX) | TG622 | 23:59 | 翌7:20 |
中部(NGO) | TG644 | 00:05 | 7:30 |
福岡(FUK) | TG648 | 01:00 | 8:10 |
札幌(CTS) | TG670 | 23:55 | 翌8:20 |
仙台(SDJ)* | TG626 | 23:59 | 翌7:40 |
*仙台便は火・木・土曜のみの運行
(2019年11月現在のスケジュール)
タイ航空はサービスが良くない?
このフライトで一つだけちょっとイラっとしたことがありまして、それは
着陸態勢に入った頃、寝入ってたら男性CAに指でトントンと強く腕を叩かれて起こされ、テーブルを元の位置に戻すよう注意されたことです。
その場にいらっしゃらないとわからないと思いますが、「その叩き方はないんじゃないの?」というくらいかなり強くて、こっちがとてもびっくりするほど。
飛行機を降りる前にちょっとひとこと言いたかったのですが、寝起きでどの乗務員だったか覚えておらず残念。
この他にも、飲み物の注ぎ方がとても雑だったり、最近タイ航空のベテランの男性乗務員ちょっとイケてけてないな、ということが続いています。
タイ航空だから軽食が出るんだった。ラウンジで昼食兼夕食をとったからもう食べられない。
さて、コーヒーにミルクをと頼んだら、コーヒーと同量を乱雑にドバッと入れられた…😤
でも、コーヒーが煮詰まった感じで苦く、ちょうど良かった😝 pic.twitter.com/3Aqs5JHukT— バンコク郊外の大学講師🇹🇭 (@thaifoodfun) October 14, 2019
以前は日本に一時帰国する際、息子にアイスを2個くれたり、ワインをじゃんじゃん注いでくれたりと人間味あふれるスタッフがいたんですが...
ああ、言われてみれば確かにベテランのCAさんばかりですね。
まあでもそれが良いといういうか…
昨年日本線で利用した時は「マイマオナ」と言いながらワインをなみなみと注いでくれました🍷😆— バンコク郊外の大学講師🇹🇭 (@thaifoodfun) November 13, 2019
【タイ航空国内線】クラビ→バンコク線の搭乗レビューまとめ
ということで、まとめると
- TG250便は午後7時25分発なので、バンコクに戻る(日本に帰る)日も夕方までクラビで過ごせる
- チェックインはタイ航空のアプリかWebで、荷物は出発45分前までに預ける
- 最終便なので、どうしても遅れが生じる
- 遅延時間は平均で20~40分
- コードシェア便で日本を含む各国への便乗り継ぎを想定してあり、接続便にはまったく問題ない
- 座席ピッチはやや狭めで、一部(特に後方)はさらに狭い
- 最近はベテラン乗務員が多い
となります。
クラビ線にかかわらず、タイ国内線をご利用の方の参考になれば幸いです。
ウェブサイト:https://www.thaiairways.com/ja_JP/index.page
本拠地:バンコク
マイレージプログラム:ロイヤルオーキッドプラス
クラビ→バンコクの航空券代:1,425バーツ(約5,100円、執筆時のレート、フライトの4日前に公式サイトから購入)
バンコク↔クラビ間はタイ航空を含め現在7社が就航しています。