
バンコクにお住まいの方、商用や観光でいらしている方で、タイに来るたびタクシーでぼったくられるのではないかとストレスになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
SNSで簡単に拡散されることが抑止力となって、さすがにエアコンに取り付けてある芳香剤に睡眠薬が仕掛けてあって乗客を眠らせて金品を奪うとか(運転手も寝ちゃわない?)、運転手に銃で脅されたとかいう話は聞かなくなりましたが、特にバンコク中心部ではメーターを使わないぼったくり、乗車拒否、遠回りなどはなかなかなくならないですね。
タイ運輸省が各種機器の取り付けを義務付け
そこで、悪名高いタクシー状況を改善するため、これから新規に登録するタクシーに各機器の取り付けの義務付けがタイの運輸省によってなされることになりました。
これらの機器とは:
- 運転手のIDカードを読み取るためのカードリーダー(エンジンをスタートさせてこのIDカードをクレジットカードのようにスライドさせてサービスの開始を知らせる)
- メーター
- 車内での犯罪を抑止する防犯カメラ
- 乗客が身の危険を感じたときに押す非常ボタン
- GPS機能搭載のタブレット
また時速90kmを超えて走行すると警告音が鳴る仕組みも導入されるそうです。
報道によると、これらの機器は運輸省陸運局でしか購入できず、2万~5万バーツ(この3万バーツの差はいったい...)。さらに毎月のメンテナンス料が300バーツということで、運転手組合は猛反発しています。
TAXI OKが1月25日から運用を開始
そして、利用者の利便性をさらに高めるべく、新たなアプリ「TAXI OK」に期待が高まります。UBER、GRAB TAXI、All Thai Taxiといった配車アプリはすでに存在していますが、このアプリは上述の各機器の設置がしてあるタクシーを呼ぶためのものです。
20バーツのサービス手数料が追加されますが、乗客は運転手の情報がわかります。これで、車内にある運転手の顔写真と実際の運転手が違う!という事態がなくなるのでしょうか?
一部ではすでにサービスが始まっていて、新しいランプをつけたタクシーも見かけるようになりました。またこのタクシーの車内ではWi-Fiが使えるということです。
運転手さんも利用者の皆さんも
私も、お気楽タイ生活で一番のストレスは、日本からタイに戻ってきてスワンナプームからタクシーに乗ることでした。うちはバンコク市内でなく郊外にあるので誰も行きたがらないんですよ。特に夜遅くに到着する便だと。空港で乗客を乗せることができるタクシー運転手の管理が始まってからはそんなことがなくなりましたが。
運転手の方も、マナーが問題視されているのはわかっているみたいなのですが、どうしても顧客目線になれない人が多いんですね。サービスを良くして、乗客のほうから進んでチップを渡してもらえるようにならないかなと思います。
風紀取り締まりに躍起になっている軍事政権。こうやって強制的に対処しないとっていう考え方もわからないこともないです。でも真面目な運転手もたくさんいますし、そういう人たちが横暴なドライバーのせいでとばっちりを食うのはいたたまれない。私も真面目に教員をやってきて、正直者が馬鹿を見ると感じたことが何度もあるので、そういう人の味方です。
乗ったタクシーのサービスがよかったらぜひチップを料金に上乗せしてあげてください。各種機器の取り付けを義務付けられても初乗り35バーツは変わりなし。タイのタクシー運賃は世界でも最安値ですから。