201923より、タイ主要空港全面的に禁煙にする法律が施行されました。

 

空港には喫煙が許可されているコーナーがあったのですが、今回の法改正で全面禁煙となりました。

 

日本大使館から在住者に一斉メールが送られてきて知ったのですが、対象になるのはスワンナプームドンムアン、プーケット、チェンマイ,ハジャイ,チェンライの計6空港(いずれもタイ空港公社AOT運営)で、罰則規定もあります。

 

このほかにも、喫煙に関する様々な法律があり、知らなかったでは済まされません。

 

これを機に、タイでの禁煙の流れと罰則について調べてみましたので、愛煙家の方はタイにいらっしゃる前にぜひご一読ください。

 

禁煙推奨:タイは喫煙者に厳しい国

2005年2月27日、タイはWHOたばこ規制枠組条約の締約国となり、積極的に喫煙規制を進めています。

 

これは喫煙関連の死者数の増加を阻止するためで、特に多くの若い人たちがたばこを吸い始めていることから、政府は法律を厳格なものにする必要があると判断したようです。

 

以下、タイを訪れる喫煙者が知っておくべき事項を書き出してみます。

 

タイで喫煙および販売ができる年齢

  • 2012年に施行された法律で、タイでたばこ製品を購入するための法定年齢を18歳から20歳に引き上げ。
  • 販売者はIDの確認も義務付けられており、タバコを販売する販売員は28歳以上でなければなりません。
  • また、タイでは自動販売機でタバコを売ってはいけないことになっています。

これらに違反した者には最高3ヶ月の懲役刑と最高3万バーツの罰金が課せられます。

 

タイでは約300万人の喫煙者がいて、喫煙を始める年齢の平均が17歳だったことから、法律を改訂して取り締まりを強化するようになりました。

 

また、タバコの購入年齢制限を20歳に引き上げると同時に、アルコール飲料の年齢制限も20歳に引き上げられました。

 

18歳というのは高校を卒業して大学へ入学する、飲酒や喫煙の習慣が始まるきっかけとなりやすい年であるため、単独で年齢を引き上げるよりも効果的だと検討されたようです。

 

禁煙箇所での喫煙:4万バーツ以下の罰金

(AOT タイ空港公社より)

屋外のごく一部の喫煙スペースを除き、一般の公共・商業施設では原則全面禁煙となっています。

 

具体的には、

  1. 寺院
  2. 病院、診療所や薬局
  3. 小中高、大学などの教育・研究機関
  4. 公園
  5. 動物園
  6. 遊園地
  7. フィットネス、プールなどのスポーツ施設
  8. エアコンの効いたレストランやオフィス

でタバコを吸うことはできません。

 

さらに、屋内だけでなく、建物の入り口より半径5m以内も禁煙となり、バンコクのレストランなどで「店内がダメなので軒先で一服」という光景がよく見られましたが、それもできなくなりました。

 

ビーチでも禁煙:罰金10万バーツまたは懲役1年

2018年2月1日からは、15県24カ所のビーチが禁煙になっています。

 

禁煙が決定しているタイの主なビーチはつぎの通りです

  • バンセーンビーチ、パタヤビーチ(チョンブリー)
  • チャアムビーチ(ペッチャブリー) 
  • フアヒンビーチ(プラチュアップキリカン)
  • サイリービーチ(チュンポン)
  • サムイ島のボプットビーチ、 タオ島のチャロックバンカオ(スラタニー)
  • パトンビーチ(プーケット)
  • カイノック島およびカイナイ島(パンガー)
  • ランタ島のプラエービーチ、クロンダオビーチ、コークワンビーチ(クラビ)

ご覧のように、日本人観光客にもなじみのあるところも多く含まれています。

 

これに違反した場合は1年以下の懲役、10万バーツ以下の罰金、もしくは両方が科されます。

 

私たち家族はよくパタヤに行っていた時期があったのですが、子供が砂遊びや貝殻拾いをしていたらタバコの吸い殻が出てきたり、ボール遊びをしていたら火が完全に消えていない吸い殻を素足で踏みそうになったりしました。

 

また、当時ビーチが混雑しているのに平気でタバコを吸っている外国人がいまして、彼らが火のついたタバコを持つ手がまだ小さい息子の顔あたりの高さだったので怖くなり、彼を抱き上げてビーチから引き上げたこともあります。

 

そういった経験があるので、タイのすべてのビーチが禁煙になったわけではありませんが、本当に厳しく取り締まってもらいたいです。

 

免税範囲を越える持ち込み:没収&1カートンあたり4,785バーツ

タイへ入国する際に税金を払わずに持ち込めるタバコの本数は、一人当たり 紙巻タバコ200本(1カートン)まで、葉巻などは250gまで となっています。

 

日本に帰国する時には1人あたり紙巻たばこは400本、葉巻たばこは100本、その他のたばこは500gまで持ち込み可で、タイにもこれと同じ感覚で持ち込んでしまう人が多いです。

 

ただし、2021年10月からは日本でもこの半分の量、つまり現行のタイと同じになるようです。

また、注意しなくてはならないのは、団体旅行で来タイするときです。

例えば、

  • 数人のグループのうちの一人がメンバー全員分の数カートンをまとめて所持していたり
  • 同様のケースでレシートの提示を求められたときに一人がまとめて購入していたり
  • 税関を通り過ぎてから仲間がトイレに行くので一人で数人分を預かったり

しただけで処罰の対象になります。

 

罰金は、免税範囲を超えての持ち込み分は没収の上、1カートン当たり約4,785バーツです。

 

しかも、日本人はわきが甘く狙い撃ちにされている節があります。

 

実際にシンガポール人のグループがつかまった事例もありますので、 一人1カートンを各自で所持する必要がある ということにご注意ください。

 

電子タバコもダメ:罰金50万バーツまたは懲役10年

「受動喫煙対策で、葉タバコを原料とした製品がダメなんだな。じゃあ、電子タバコだったら...」

 

いえいえ、それもダメです。

 

電子タバコ(e-cigarettes)は、どうしてもタバコがやめられない人がニコチン依存症から逃れるトレンディな方法としてタイでも人気がありました。

 

しかし、煙ではなく蒸気を吸ったり吐いたりするVape(ヴェイプ)や、火を使わずにタバコの葉を加熱する方式のiQOS(アイコス)について、すでに2014年11月より、タイへの持ち込み、タイ国内での販売、所持、使用いずれも禁止となっています。

 

事実、

  • 2017年12月にはパトゥムタニー県で2人の若者がFacebook上でVape製品を販売したという罪で逮捕された
  • 2018年1月、イスラエル人の年配のカップルがスワンナプーム空港で電子タバコを所持しているのが見つかり、1,200USドル相当の罰金を支払い釈放された
  • 2018年7月、タイ在住日本人が警察官の目の前でiQOSを吸ったところ、現行犯逮捕され5万バーツの罰金を要求され、交渉の後2万バーツで合意した

このように、タイでは世界的に最も厳しい規制を課していて、この法律に違反したと認められた場合は、電子タバコの没収のみならず、50万バーツ(!)と高額な罰金を科されるか、最大10年間の懲役となっています。

 

現在のところ、タイでは「タバコに類似した製品」もImitatiing Cigarettesといって規制の対象です。

 

今回の記事で特に強調したい部分なのですが、私の知り合いも日本にいるのと同じ感じ感覚で、悪びれもなくタイにiQOSを持ち込んできているので、タイを訪問する際にはどうか電子タバコの類は日本に置いてきてください!

 

たばこのポイ捨て:罰金2,000→5,000バーツに

2017年10月に行われた調査で、タイでは推定で毎日1億個以上のたばこの吸殻が路上に散乱されているということが判明しました。

 

たばこの吸い殻は排水管をふさぎ、水中ではカドミウム、鉛、ヒ素などの有害な有毒化学物質が放出されます。

 

歩道でポイ捨てをして捕まった場合は、これまでは最大で2,000バーツの罰金が科せられることになっていましたが、5,000バーツに引き上げられました。

 

ですが、これ以上の罰金を請求された人もいます。

 

その場合でも過度に警官に食ってかかったりしないことをお勧めます。

 

タイ語を話すアメリカ人同僚は、何人かの欧米の旅行者がチャトゥチャック(ウィークエンド・マーケット前)でポイ捨てで捕まったのを見て仲裁に入り、潔く罪を認めた人は1,000バーツで済んだ(多分袖の下)のに、断固拒否した人は警察署に連れていかれ、2日間留置場に入れられ面倒なことになったと話していました。

 

ちなみに、警官とは少し装いが違うBMA(バンコク都職員)にも、この法律を執行する権限が与えられていますのでお忘れなく。

 

なお、この法律はチューインガムでも適用されます。

 

靴底に着いたガムをこすり落とすのは本当に面倒で、道路に吐き出したやつはとっととタイの警察の餌食になれって思います。

 

まとめ:タイでは喫煙者は肩身の狭い思いをする

余談ですが、タイの刑務所でも禁煙になるということで、現在143の矯正施設に30万人以上の囚人がおり、そのうちの40%が喫煙者なんだそうです。

 

そうなると、以前日本人の麻薬事犯で収監されていた人がやっていた、タバコをバラ売りしての小遣い稼ぎなどもできなくなりますね...

 

まぁそれはともかく、タイでは毎年5万人以上が喫煙が引き起こす病気によって亡くなっており、それを予防するのがタバコ規制に超積極的に取り組んでいるタイの保健省の主な目的となっています。

 

タイ警察による観光客への嫌がらせと見る向きもありますが、年々取り締まりが厳しくなるのにはそれなりの理由があるのです。

 

私は、

  • 初めての職場での健康診断で、医師から肺に影があると脅されたこと
  • 暑いこと
  • 子供が生まれたこと
  • 大学内から喫煙場所がなくなったこと

から、タイに来て数年でたばこをスパッとやめました。

 

せっかくの楽しいはずのタイ滞在を些細なことで台無しにしないよう、ルールとマナーを守りましょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事