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タイの銀行で書類に記入する前のサインには要注意!

タイの銀行の窓口で口座を開設したり、クレジットカードを申し込んだり、諸々の手続きをする際、ほとんどの場合まだ記入していない書類にサインだけするよう促され、署名欄にx印をつけて渡されると思います。

 

そして、ただでさえタイ語と英語が併記された長ったらしい文章を読むのは煩わしいのに、混雑しているときには日本人特有の「人を待たせてはいけない」マインドが発令し、言われるがままに無記入のままサインしてしまう方が多いのではないでしょうか?

 

まあこれはタイの慣例みたいなもので、いままで特にトラブルもなかったのですが、よく考えてみると書類の記入をあとからいくらでも内容を変更させられるので、白紙の小切手を渡しているのと同じことになります。

 

今回ちょっとしたトラブルがあり、それを機にタイにお住いの方々やこれからいらっしゃる方に注意喚起させてもらおうと思いつきました。

 

この記事がみなさんのお役に経てば幸いです。

 

定期購入を解約したはずが、今月になっても引き落としされてる!

以前書いたように、私はクルンシー銀行のLTF(長期投資信託)の定期購入をしていて、毎月15日に1万バーツ分を定期購入し、口座開設時に行員にすすめられるまま作ったクレジットカードで支払いをしていました。

 

過去記事:タイの節税対策用LTF(長期投資信託)の選び方と賢い買い方

 

今年は投資戦略を少し変更し、このLTFの月々の購入額を減らすことにしたので、定期購入をキャンセルすることにしました。

 

昨年12月初旬に銀行の支店に立ち寄り、解約のための書類を差し出され、私はいつも通り言われるがままサインを済ませ、自分のパスポートとワークパーミットのコピーにもサインし、書類の控えを受け取ってその支店をあとにしました。

 

翌月、スマホアプリでクレジットカードの控えと利用明細を照らし合わせて確認していると、あれ!?覚えのない1万バーツが利用履歴に!

 

そこで、クルンシー銀行のカード部門に電話して、この日にはカードを使った覚えがないことを伝えると、カードが不正使用されたときの調査依頼書に記入してくださいとのこと。

 

すぐにメールで書類が送られてきて、PCで記入を始めるとスマホに着信があり、「この1万バーツでクルンシー銀行の金融商品を購入したことになっていますが、心当たりはないですか?」と聞かれ、定期購入がキャンセルになっていないことが判明しました。

 

しかし、LTFは昨年12月分の購入をもってキャンセルしてあるし、手続きも日にちに余裕をもってしたはず…

 

そのことを伝えると、この件についてはカード会社は関与できないので、証券部門の人と話し合ってくださいとのことだったのですが、ここで助かったのは、なんとこのクルンシー銀行の日本語が上手な担当者(男性)さんが気をきかせて、証券部門のスタッフに電話し、状況を説明してくれ、通訳をしてくれたこと。

 

それも、私との電話は繋ぎっぱなしのまま、その日本語担当者さんと証券部門の人との会話がこちらにも聞こえ、そこで初めて、書類に不備があったことを知らされたんです。

 

事情を分かってもらったところ、私の書類を処理した(してない)銀行の支店のスタッフと協議しますということで、いったん電話を切りました。

 

未記入の「発効日」と食い違う主張

数十分後、銀行の支店スタッフから電話があったのですが、こちらはもちろんタイ語オンリー。

 

しかも、言葉遣いや丁寧さが、先ほどの日本語カスタマーサービスと証券会社のスタッフと雲泥の差。

 

面倒な説明を頑張ってしてくれるし、感情を抑えて話そうとしてくれるのがよくわかるのですが、先ほどの両名と比べると教養の差が歴然としているのがわかってしまいます(決して見下しているわけではありませんが)。

 

行員の主張は、

  • Effective Date(書類の効力が有効になる:この場合は定期購入がキャンセルされる日)の記入がされていない
  • その記入がないと、正式な書類とは認められない。
  • 記入漏れがあるのがわかって私に電話したんですが、私が電話に出なかった
  • 私がもう一度支店に行き、記入し直す必要がある

 

それに対して私は、

  • 時間に余裕を持って定期購入をキャンセルしてくださいとお願いした
  • 私がサインしたのは事実だが、記入漏れは銀行の責任。
  • キャンセルするためにわざわざ支店まで足を運んで、何日をもって契約をやめるのか伝えないないわけがない
  • 書類に不備があったなら私に知らせるべき
  • 着信履歴を調べたが、電話をもらった記録はない
  • 一回行けば済むことなのに、同じことをするためにもう一度支店に来いというのはおかしい

 

こんな感じでらちがあかず、結局上層部と相談しますというので電話をいったん切りました。

 

不幸中の幸いということで手打ちも、結局支店を再度訪問

翌日、証券部門から電話があり、LTFのポリシー(購入から数え年で7年は売却できない)があるためにもう購入してしまった分は元に戻せないというお詫びの電話がかかってきました。

 

不幸中の幸いだったのは、たまたまLTFが勝手に購入されてしまった日の基準価格(投資信託の一口分の価格)が安かったことです

 

ここで、1月分は仕方ないとしても、2月に同様のことが起きては困るので、1月分でキャンセルして下さいよと念を押したところ、それについては問題ないという回答を得て会話を終えました。

 

しかし、どうしても気になって仕方がないので、週末に買い物ついでにその支店に行き、自分の書類を見せてもらうと、やはりEffective Dateが空欄のまま!

 

話が通じてないじゃん 

  • (;´д`)トホホ…

 

その場で「今すぐ日付を書いて、本店に送って、そのコピーを取ってください」と頼み、一連の騒動にようやく終止符です。

 

もちろん激昂して怒鳴りこんだりしたわけでもなく、終始穏やかに話しましたが、帰り際に3人もの行員さんたちが出口まで見送ってくれ、「申し訳ありませんでした」とめちゃ丁寧に手を合わせて送り出してくれました…

 

まとめ:タイでは習慣になっている、サイン後の書類の記入

冒頭に書いたように、タイでは先に顧客に書類にサインをさせ、あとから必要事項をスタッフが記入するということが多いです。

いまちょっと思いつくだけでも、

  • 銀行での口座開設
  • クレジットカード申し込み
  • アパートの契約延長
  • 保険の申し込み
  • ビザとワークパーミットの延長手続き

などでこういったシチュエーションに出くわします。

 

これはサービスの一環なのでしょうが、欧米に住んだ経験もある私は、これについては来タイ当初からなんとなく違和感を感じていたものの、気がついてみれば当たり前になっていて、今回のことで目が覚めた感じです。

 

言い訳ではありませんが、タイに長年住む欧米人の多くも言われるがままサインしてることです。

 

アメリカ人の講師は、大学の会議の議事録を見せずにサインしろと迫ってくるし、「読ませて」と頼むと「Sure」と言いながらあからさまに嫌な顔をする。

 

契約社会のアメリカから来てもこうなってしまうのですから、習慣とは恐ろしいものです(もともとズボラな性格の人かもしれませんが)。

 

それで、もっとマシな(笑)慎重な性格のアメリカ人と、こういうときはどうすべきか議論して導き出された答えは、

  1. アパートやビザ、ワークパーミットの契約延長など、毎年のルーチンの場合は、書式が変更になっていなければ内容は変わらないので、自分の名前のスペルや日付、賃料など重要事項をおさえておけばまず問題ない
  2. 銀行の書類にはだいたいタイ語だけでなく英語が併記されているので、できれば内容をすべて把握してからサインするのが望ましいが、そうでなくともサインを求められたら何についての書類か必ず尋ね、メモを取っておく
  3. 保険の契約など複雑な場合は、日本人か日本語を話すスタッフがいる会社を選び、不明点は遠慮なく質問する
  4. 日本語が無理なら書類を持ち帰り、自宅でちゃんと訳して理解する

ということです。

 

また、幸いなことに人生に多大な影響を及ぼす大きなトラブルに遭ったことはありませんが、なんらかの犯罪に巻き込まれた場合、警察署でタイ語オンリーの調書にサインしろと迫られるようです。

 

海外生活で人とコミニュケーションをとるのが難しい中、書かれている内容がわからなかれば絶対にサインしないというのが鉄則ですので、どうか私のようにあとからトラブルになったりしないよう気をつけてください。

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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