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タイでももちろん熱中症に注意!その予防と対策の方法

 

2018年夏の日本列島は、38℃とか40℃とか猛烈な暑さに見舞われていたようですね。

 

「タイの方がしのぎやすいじゃん」と言う話も耳にしました。

 

愛知県で小学生が亡くなったというニュースもありましたが、熱帯に位置するタイのこと、熱中症(英語でヒートストローク Heatstroke、タイ語でロークロムヘットローン โรคลมเหตุร้อน)はもちろんタイ人・日本人・外国人関係なくかかります。

 

死に至ることもあるこの熱中症、タイではどう対処したらよいか、友人・知人や大学の医務室の看護師に話を聞いたり、タイの私立病院のドクターによる記事などからまとめてみました。

 

特に、近々来タイされる予定の方、または来られてすぐの方に読んでいただきたいと思います。

 

致命的となるタイの熱中症

年中暑い気候だからタイ人には暑さに対する耐性があるんじゃないかというと、同じ人間なのでそんなことはありません...毎年、約32人(とくに子供と老人)が熱中症で亡くなります。

特に最も暑い時期(3~5月)には気温が40℃を越えるときもあり、それに伴ってリスクも上昇します。

 

昨年のデータですが、3月1日から4月17日までの間に21人が熱中症で死亡しました。そのうち公共の場で13人が、自動車の車内で2人が亡くなったということです。

 

亡くなった方のケースを見てますと、

  1. ウドンタニ県で56才の女性が猛烈な日差しの下、お寺にお参りするために参列していたところ、突然倒れそのまま帰らぬ人となった
  2. ナコーンパノム県で77才のサイクリストがいつも通りサイクリングをしていたところ倒れ、病院に搬送されたが死亡が確認された
  3. チェンマイで71才のアメリカ人男性が暑く風通しの悪い部屋で壁のペンキ塗りをしていたが、ぱったりと倒れた状態で亡くなっているのが発見された

など、比較的高齢の方が亡くなるケースが報道されていますが、タイ疾病予防局によると29才で亡くなった人もいるようです。

 

熱中症の原因と症状

人間の体温は気温とバランスをとるため、約36~37,5度の狭い範囲内で維持され、体から出る汗が蒸発することで、体温がそれ以上になるのを防ぐのが基本的なメカニズムです。

 

熱中症は、暑さや日光に長時間さらされ、この体温を一定に保つことができなくなることによって起こります。

 

一般的な症状は、疲労、食欲不振、吐き気、不安、頭痛、低血圧、意識喪失、足と足首の腫れや筋肉痙攣、そして無汗症。

 

症状は突然起こり、タイムリーな助けがなければ、前述のように死に至る可能性もあります。

 

なお、食中毒による脱水症状から熱中症にかかり、大変な思いをされた方が体験談を綴っていらっしゃるので、こちらも参考にしてみてください。

 

熱中症になりやすい人

熱中症には、

  1. 慢性的な疾患を抱える方(主に高齢の方)やアル中・麻薬常用者が暑い環境や水分補給が足りなくて起こるものと、
  2. 高温多湿の環境下で重労働を強いられてなるもの(スポーツ選手や兵士などの職業)

の2タイプがあります。

 

具体的には、

  • ご高齢の方や5歳以下の子供
  • 慢性疾患のある方
  • 肥満体質の方
  • 大酒飲みの人
  • 太陽の照り付ける下でも活動に従事する人
  • 十分な休養が取れていない人

このような方がなりやすいので要注意です。

 

熱中症の予防

一般的に、暑い気候に慣れていない人ほどリスクは大きく、初めてタイを訪れた人が熱帯独特の気候に適応するには少なくとも2週間はかかるということですが、脱水や日中の過度の活動を避けることにより熱中症を予防することができます。

 

私と家族は、タイが一番暑い4月には長期休暇をとれることもあり、避暑を兼ねて日本に一時帰国するのですが、個人的にはソンクラーンの水かけ祭りが好きな方を除いて来タイをお勧めしません(タイ観光・スポーツ省の2017年のデータによると、来タイ日本人観光客数は4~6月が一番少ないですが、それでも11万人ほどが来られています)。

その他の時期でも、日中の気温が高い時間帯にはなるべく博物館など屋内の観光にしたり、デパートに入って食事や買い物の時間に充てたり、ホテルの自室に戻って休息をとるのがいいと思います。

 

また、

  • 外出時には帽子をかぶるか傘をさす(タイ人は雨傘と日傘共用)
  • 身体を締め付けない軽装
  • 水分を常に補給することで自然発汗を促し体温の上昇を防ぐ(一日に水2リットルを飲むことを推奨←これ、ヨーロッパでも言われたんですが、この数字の医学的根拠は不明です)
  • 水分と一緒に塩分もとる(スポーツドリンクや経口補水液、タイの薬局で購入できる経口補水液はこちらを参照)
  • アルコールや砂糖がたくさん入った飲み物は極力避ける
  • 暑い車内や室内に長時間いない、日陰で風通しがいいところを選ぶ

といったシンプルなことで防げます。

 

それから海やプールについて、日本の学校でプールが中止になっているニュースを見てわかるとおり、水の中にいるとなんとなく安心してしまいますが、強烈な日差しが降り注ぐ上に、汗をかいても気づきにくく脱水症状になったり、水温が高いと体温が発散されずに熱中症になるというケースもあります。

 

うちの息子が通う小学校でどうしてわざわざ涼しい(タイ人にとっては寒い)12月に水泳の授業があるのかと思ったら、熱中症対策でもあるんですね。

 

タイならではの熱中症対策

暑い時期には、基本的に夏野菜(トマト、キュウリ、なす、ゴーヤなど)や南国フルーツ(バナナ、スイカ、パイナップル、マンゴー、マンゴスチンなど、ドリアンは×)は身体を冷やす(熱気をとる)働きがあるので、それらを食べるのがいいです。

 

化学薬品などがなかった昔、特に健康に気を使う華人によってハーブを使った飲み物のレシピがタイに持ち込まれてからは、多くの人々がそれを愛飲するようになりました。

 

現在でも、ムラサキオモト(ว่านกาบหอย ワーンガープホイ)やツボクサ(ใบบัวบก バイブアボック)を煮だしたものを飲むこともされていて比較的簡単に見つけることができます。

 

コチラは花市場へ行った時に見つけたハーブティーですが、安いのでタイでこのような場所を訪れたら熱中症がてら飲んでみてください。

いちばん身近なのはベールフルーツティーと菊花茶です。

 

菊花茶 Chrysanthemum Tea  はタイ語ではナーム・ゲークフアイ น้ำเก๊กฮวย といい、沸騰したお湯に乾燥菊花を適量入れ、まあ文字通りお茶のようにして飲みます。

 

ベールフルーツティー Bael Fruit Tea はタイでは นำมะตูม ナーム・マトゥームと呼ばれ、ミカン科のフルーツであるベールフルーツを輪切りにして乾燥させたものがよく市場に売られていて、それを煮て甘みをつけて飲みやすくするとお茶とジュースの中間のような飲み物になります。

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両方とも市販のものは砂糖がたくさん入っているのが難点ですが、特にベールフルーツティーは緑茶や麦茶のように冷蔵庫に作り置きしておくのがおすすめです。

 

飲み物以外では、このようなハーブの嗅ぎ薬も使われています。

学生のひとりが高校生のときマーチングバンドに所属していたのですが、炎天下でグラウンドで制服を着て練習し、気分が悪くなった時によく使っていたということです。

 

軽い熱中症で症状がひどくなる前、まだ意識があるときには有効です。

 

また、からだにまんべんなくかけるパウダーも結構使えます。

Amazonで、「猛暑国のタイ国民が愛用するクーリングパウダー」というキャッチフレーズで販売されていますが、まさにそのとおりです。

 

興味がある方はシャワー後にどうぞ。

 

もし熱中症にかかってしまった人を助ける方法

もし身近に熱中症にかかってしまった人がいたら、

  1. 日陰、風通しの良い場所、できれば室内に移動させ、足を体より高い位置に置き、衣服は脱がして熱を発散させる
  2. 水を体にかける
  3. 冷たいのようなものや氷を足の付け根部分とわきの下にあてる(濡れた生地で身体全体を覆うのはNG)
  4. すぐに近くの病院に搬送するか、1669(タイの緊急ホットライン、英語可)に電話するタイ保健省疾病予防局より

 

最後に

パタヤのビーチで昼から飲んでた外国人が、そのまま帰らぬ人になった事例もあるとおり、油断すると本当に危ないんですよ、熱中症。

 

ですので、よく言われている通り、酷暑の季節や時間帯には水分をこまめに補給し、直射日光の下での活動は最低限にし、なるべく涼しい場所で過ごすよう気をつけてください。

 

ひんやり冷感タオル のようなグッズがあっても便利ですね。

 

話を聞いた私の周辺のタイ人にも注意深い人はいまして、

いつも傘、扇子、水を持ち歩いてますし、気象庁がものすごく暑くなるという日には外に出ません。

という学生もいました。

え、授業来ないの…

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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