
チェンマイ名物のカオソーイは、タイ人だけでなく日本人にも欧米人にも人気のタイ名物ですね。
カレーうどんと似て非なるこの料理、ニューヨークタイムズ誌でも
(ゲテモノでない異国情緒溢れる食べ物、なによりも本当にうまい)
と紹介されたことがあるほどで、本当にやみつきになります。
そんなカオソーイの専門店が近所のモールにできたので、食べに行ってきました。
カオソーイとは
有名な料理ですので簡単にごくまとめますと、カオソーイ(ข้าวซอย/Khao Soi)はチェンマイなどのタイ北部の名物であり、クリーミーで少しだけスパイシーなカレースープの麺料理。
通常のタイ料理とは少し趣が異なる料理ですが、間違いなくみなさんの胃袋を満足させてくれます。
その特徴はといえば、間違いなくピリッとして食欲をそそるカレースープでしょう。
黄色や赤のカレースパイス、ココナッツミルク、鶏ガラスープ、醤油や砂糖などが、味をよく引き出すためにゆっくりと煮込まれます。
また、ユニークなのが、バミー(卵麺)と揚げた麺の2種類のコンビネーションです。
生麺のツルツルと揚げ麺のパリパリという食感が両方とも楽しめるんです。
カオソーイ専門店Ong Thong(オントン)
さて、カオソーイは日本のラーメンのように各家庭やお店の数だけ秘伝のスープというものが存在します。
Ong Thongのオーナーも、おばあさんのカオソーイのレシピに魅せられ、それをさらに独自に発展させたそうです。
現在BTSアーリー駅近くと、ザ・サークル・ラーチャプルックという郊外のショッピングモールにお店を構えています。
チェンマイ出身の子に聞くと、Ong Thong(อองตอง)とは北タイの言葉で黄色いもののことを指し、転じて「鮮やか」「活気に満ちた」という意味になるんだそうです。また、店員さんやネットの情報によると「かわいい」という意味もあるんだとか。
Ong Thongの店内
お店は明るい雰囲気の、至ってモダンでシンプルな内装です。
店員さんはフレンドリーで、かたづけをしている時に話しかけても気さくに答えてくれます。
日曜日の午後2時頃行きましたが、7割方客席が埋まってて、料理は5〜6分で全て出てきました。
人気があってピーク時は少し待つことがあるけど回転も早いようです。
Ong Thongのメニュー
メニューの品数はあまり多くありませんが、
- 看板メニューであるカオソイ(スープあり79〜99バーツ、スープなし89〜109バーツ)
をはじめ、
- カノムジーン(日本のそうめんに似た米粉麺)のスパイシー鶏の血入りスープ(89バーツ)、
- カオソーイ炒め北タイソーセージ付き(99バーツ)、
- 北タイ風ポークカレー(日本米、89バーツ)
そして、フライドポークやチキン&ナムプリックヌム(青唐辛子のディップ)など、おつまみや前菜にぴったりな軽食もあります。
テーブルにあるオーダー用紙に数量を書いてオーダーしますが、英語が併記してありますので、メニューを見ながら記入すれば大丈夫です。
Ong Thongのカオソイの味
まずは、フライドチキンとナムプリック(Fried Chicken w/ green chili dip、89バーツ)
茹でたキャベツが付け合わせ。
この、鳥の唐揚げをナムプリックヌムと一緒に食べるのは初めてですが、なかなか面白いコンビネーションです。
チキンは強めの醤油っぽい味付けがしてあり、ナムプリックは酸っぱ辛いが、口の中がヒリヒリしたり額に汗が浮かぶほどでもない。
いつも食べる本場のはもっと辛かったような…
豚肉入りカオソーイ(Pork Khaosoi、79バーツ)
スープが濃厚でどろっとしていていて、天一のこってりに似た感じで、スープを口に入れると上質なカレーの香りが広がります。
口当たりはマイルドですが、半分食べたくらいからじわじわと辛さが押し寄せ、薄っすら汗をかく感じです。
小6の子供で食べ終わり頃にスーハーしてましたが、彼はずっとタイで育って辛さには慣れている方なので、普通の日本人のお子さんには少し辛すぎかも。
カオソーイにも数え切れないお店とレシピがあり、もっとあっさり系もあるので好みは分かれるところ。
具の豚肉はホロホロでとっても柔らかく、息子が気に入っている一品です。
こちらはスープなしビーフ・カオソーイ(Stir-Fried Beef Khaosoi w/ egg、99バーツ)。
盛り付けもシンプルながら、白いお皿に緑のバナナの葉で見た目が良いです。
パッタイのカオソーイ版といったところで、初めてスープなしカオソーイを食べましたが、麺に味がしっかりと付いていて、しかも卵が入っている分辛さが和らいでいます。
スープなしですと、揚げた麺がずっとカリカリのままなので、スープに入れてぐにゃぐにゃになるのが許せないという人にはおススメです。
カオソーイの具は鶏肉、豚肉、牛肉、牛肉スネ肉の4種類から選べますが、値段も79、89、99、109バーツとアップします。
牛スネ肉の方が普通の牛肉よりも柔らかいということです。
私は付け合わせの高菜漬けとシャルロット(小ぶりの紫玉ねぎ)を豪快に(?)バシャっとカオソーイに入れ、マナーオをたっぷりと絞ってビビンバよろしくかき混ぜて食べます。
そうすると、さまざまな味覚や食感がめくるめく楽しめるのです。
こちらのカオソーイ、屋台で食べる一皿よりは多く、量はお昼ご飯にちょうどいい感じでした。
まとめ
カオソーイ専門店Ong Thongでは、チェンマイのカオソーイをバンコクで気軽に食べることができ、好き嫌いがはっきり分かれる究極路線をいっているのではなく、あくまで昔の伝統的なレシピを復活させ現代人に合うような味付けにしてあるので、誰でも楽しめると思います。
ぜひ一度足を運んでみて下さい。
Phahonyothin
21 Soi phahonyothin, Khwaeng Samsen Nai, Bangkok, 10400
営業時間:10時30分~20時30分
The Circle Ratchaphruek
39 Thanon Ratchaphruek, Taling Chan, Khet Taling Chan, Krung Thep Maha Nakhon 10170
営業時間:11時~22時