
タイに長く住んで、自分もいい年になってきました。多分、もう人生の折り返し地点か、それも過ぎたかもしれないな。仕事上、10から20代の若い人とよく接しているせいか、自分もまだまだ若いつもりでいたんですが(笑)。
私の職場では、定年が何才なのか教えてくれません(笑)。昨年まで、70才のアメリカ人の同僚がいて、さすがに(?)自国に帰っていきましたが。
その辺は流動的なのか、規定がないだけなのか...人事部にしつこく聞いたら、いつかはっきり返事をもらえるんでしょうか...
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生活費のシミュレーション
ですから、実際には何才まで働けるのかわからないのですが、日本とタイでは物価が違いますから、いくらくらい老後の生活費が必要で、どう用意すべきか検討しています。
日本に帰国してリタイヤ後を過ごす場合
仮に60才で退職して日本に帰国する場合、基本的に貯金と年金だけで生活しないといけないのですが、日本人の平均寿命の85才まで生きると考え、ネットでざっくり調べてみると、60才で子供が完全に独立していて夫婦2人だけの場合の生活費は、もちろん居住する地域にも拠るとは思いますが、ぎりぎりの生活で月25~6万円、余裕がある生活をしたい場合は35万円が必要ということらしいです。
内訳は:
家賃 | 12万円 |
光熱費・水道・ガス | 2万円 |
食費 | 6万円 |
通信費(携帯、固定電話、ネット) | 1万円 |
衣類 | 1万円 |
日用品 | 1万円 |
医療費(持病はないが多めに) | 3万円 |
趣味・娯楽・交際費(冠婚葬祭) | ? |
合計 | 26万円 |
現時点での大雑把な計算ですし、インフレは考慮に入れていませんので、月30万円くらいかなと考えます。
タイで暮らしていても任意で年金に加入はしていますが、いくらもらえるかを実際にシュミレーションしたところ、本当に雀の涙...
また、心配な点としては、賃貸物件は高齢者だと家主さんが貸すのを渋る傾向にあるとか。いま孤独死とかクローズアップされていますからね。夫婦だと少し緩いみたいですが。
タイに引き続き留まる場合
物価が日本よりも安いという理由で、タイへの移住を考える方もいらっしゃいますが、実際はどうでしょうか?
家賃 | 15,000バーツ |
光熱費・水道(ほぼ毎晩エアコン) | 5,000バーツ |
食費(基本自炊/たまに屋台/週1回日本食) |
10,000バーツ |
通信費(スマホのみ、固定電話なし) | 1,500バーツ |
衣類(主にタイのユニクロで) | 2,000バーツ |
日用品 | 1,500バーツ |
医療費(日本と同じとする) | 10,000バーツ |
趣味・娯楽・交際費 | ? |
合計 |
45,000バーツ(13万5千円) |
*1バーツ3円で計算しています。
ビザ代などの経費は含んでいませんし、もちろん、居住地によっても変わりますし、生活レベルを上げ下げすることで調整は可能ですが、だいたい日本での生活費の半分くらい、5万バーツあれば夫婦2人で生活していけるかな、と考えています。
以上が、現時点における私の生活水準での老後の必要経費の試算です。
タイのリタイヤメント・ビザ
タイで老後を過ごす場合はリタイヤメント・ビザというものがあり、これは簡単に説明すると、現行では80万バーツの預金があって年齢が50才に達していればもらえます。ビザ代行業者さんの中には、これらの金額をクリアできなくてもリタイヤメント・ビザ取得を手伝ってくれるところもあるそうです。
また、最近新しい制度ができて、200万バーツの預金を提示すれば5年間のビザがもらえるらしいです。
これらのビザについてはもっと詳しく調べてお伝えしたいと思います。
移住に関して考慮すべき点
移住に関して一番肝に銘じておかないといけないことは、海外では経済的に困窮してしまった場合に、生活保護などの行政サポートが一切ないことではないでしょうか?
その上で生活費を考慮すべきだと思います。
それから、気候や生活習慣の違いなど、旅行で数日訪れるのと住むのではまったく環境が異なりますし、長く住むといろんな面も次第に見えてきます。
ノービサで一回30日まで滞在できますから、住み心地や実際にかかるお金のことなどを確認するためにも、何回かタイで生活してみることをお勧めします。
最後に
何の自慢にもなりませんが、私は人生の半分は海外で生きてきましたし、タイにも15年以上住んで、いざというとき頼りにできるタイ人の友人もいるので、だいぶ楽観的かも知れませんが、参考になれば幸いです。
さて、個人的な意見なんですが、私は余生という言葉は好きになれません。人生に余りなんかあるはずがない!身体は衰えても、頭脳は生涯成長し続けるといわれていますしね。
どこに住むにしろ、いつまでも学び続け、好きなことをし続け、輝き続ける人生にしましょう!