
みなさん、世界で一番大きい果物って何だかご存知ですか?
答えはまあ、タイトルになるのでもったいぶることすらできませんが、正解はジャックフルーツなんです。
ジャックフルーツの木の枝や幹の上で成長し、果実自体の重量は4~12kgだそうです。 よく外観をドリアンと比較されます。
私も最初見たときはドリアンかその仲間かと思ったのですが、ドリアンが発するガスのような、どちらかというと不快な香りとは対照的に、ムスク(じゃこう)のような甘い香りがあります。
クワ科の植物で、多分インド原産。バングラデシュではこの果物はマンゴーに次ぐ価値があると評価されています。いったいどんな味がするのか知りたくないでしょうか?
気になる食感とお味は?
タイ語で ขนุน(カヌン) というこの果物、よく「一番似ている味や香りがする果物は?」と聞かれて困るのですが、そのときには無理矢理「バナナじゃかな」と答えます。まあ、でも香りは似てても味はまったく違いますね...
繊維質で食感がシャクシャクとしているので、実際バナナとはだいぶ異なるのですが、味はバナナとマンゴーとパイナップルを混ぜ合わせたような感じ。昔懐かしいフルーツガムの香り♪という表現をしている人もいました。
食べ頃は8~11月です。
ジャックフルーツの効能
世界最大の果実ですが、注目すべきはその大きさだけではなくて栄養。マグネシウム、ビタミンB6、抗酸化物質が高く、僕の知り合いでこの果物が大好物なベジタリアンの方がいます。
果実はこのまま生で食べるほか、ドライフルーツやローストしたものも時々見かけます。チップスにしたり、ジャム、ジュース、さらにはアイスクリームまで、食べ方はいろいろです。さらに種も栄養満点で、茹でたり焙煎したり、すり砕いて粉にもするそうです。
こういったことから、食べれば健康に良いのは明らかですが、主な効能は以下のとおり免疫力を高めたり、消化を助けたりする作用があります。
- ビタミンCと他の抗酸化物質や植物栄養素が豊富で、抗ガン(特に乳癌の予防)作用がある
- マグネシウムを多く含んでいるので、骨を強くし、高血圧、糖尿病、心臓病などのリスクを軽減する
- ビタミンB6も含まれていて、心臓血液疾患のリスクを軽減する
- 高繊維食品なので、便秘を改善したい人や減量したい人には持ってこい
- 骨粗しょう症の発症である骨減少症のリスクを軽減するのに役立つカルシウムが含まれている
おススメの買い方とまとめ
ジャックフルーツは主に生で売っていて、その場合はもちろん熟したものを買います。皮が黄緑色になって突起の部分を触って柔らかいものなんですが、きっと丸ごと買う人はいないので、スーパーでパックで売っているものを。食べ頃なら独特な甘い香りがします。
缶詰もある、できればシロップ漬けでない(砂糖が足されていない)ものを選んだ方がいい、と聞いたのですが、なかなか見つからないんです。スーパー等でまだ見たことがありません
私はいままでタイのココナッツミルクを使ったデザートに1~2切れだけ付いてくるのを食べることがあっただけで、こんなにも栄養価の高い果物ならもっと積極的に買って食べようかなと思います。
それから、ジャムにしたらおいしいんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?ドイツのあるご家庭で生姜のジャムをいただいたことがあるので、ジャックフルーツでもいけないかな?一度奥さんにお願いしてみますね。

追記(2017/11/22):スーパーでジャックフルーツの解体作業をしていたので許可を得て撮影させてもらいました。
最後に、今書き終えてふと思ったのですが、こんなでかい実が歩いている時に偶然落下して頭を直撃、なんてことはないんでしょうか? ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル