現地大学講師が発信する、タイ旅行&生活を楽しくするための情報。来てよかった的な。

バンコクの大気汚染は北京以上!PM2.5の濃度が急上昇中

ここ数日、バンコクでの大気汚染がかなり深刻な状態で、PM2.5の数値が「かなり」頻繁に報道されるようになってきました。

 

毎朝都心の自宅からうちの大学までマイカー通勤しているタイ人同僚も「日の出と同時に高層ビルの街並みが朝焼けと霧に包まれて、なんとも幻想的だったよ。その霧の正体が大気汚染なのがいかにもバンコクだけど」って笑いながら話してくれましたが。

 

「天使の都」に住んだり働いていたりする人は、年に数回押し寄せる厚い大気中の汚染物質の層によって健康被害の脅威にさらされるわけですが、それはどのくらい深刻で、どんな対策を施したらいいのでしょうか?

 

 

PM2.5とその危険性

PM2.5というのは、

  • 大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子(髪の毛の太さの1/30程度)で、
  • 物の燃焼などによって直接排出されるものと、ガス状大気汚染物質が、主として環境大気中での化学反応により粒子化したものとがあり、
  • ボイラー、焼却炉などのばい煙を発生する施設、コークス炉、鉱物の堆積場等の粉じんを発生する施設、自動車、船舶、航空機等、人為起源のものなどが発生源で、
  • 肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されます 環境省(微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報)より

目や肌の炎症、頭痛、心臓病などの病気につながる可能性があり、特にお年寄りは心筋梗塞・脳梗塞などの循環器系への影響が、子供は喘息・肺炎など呼吸器系に影響を受けやすい(PM2.5値が高い地域では肺機能の発達が遅れた子供が多い)と考えられているので注意が必要です。

 

大気汚染が深刻化するアジア地域

世界の大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップより

 

タイの公害管理局も手をこまねいて事態を見ていたわけではありません。1990年代初頭からディーゼルとガソリンに含まれる硫黄や鉛成分を取り除くなど、バンコクの大気汚染抑制に本腰を入れて取り組んできました。いまやタクシーも天然ガスを燃料としていますし、2010年には、ブリブリという爆音とすさまじい黒煙を上げてバンコク都内を我が物顔で走っていた緑の小型バスが廃止になりました。

 

しかし、バンコク周辺の工業地帯や発電所から汚染物質が流れてきますし、タイという国が、中国は言わずもがな、休校が相次ぎ空港の滑走路も一時閉鎖されるなどの事態に陥るインド、国民の10%の死因が大気汚染に起因していると言われているベトナム、大規模な野焼きや山火事でマレー半島まで被害を与えているインドネシアに四方を囲まれているのでどうしようもありません。

また、タイ国内のみならずマレーシアなど周辺国でも、利用しやすい石炭火力発電に依存しているのも問題です。

 

 

バンコクでのPM2.5対策

それではどうしたらいいかというと、

  • 情報収集
  • PM2.5の値が高ければ外出を極力さけるか、外出時間を短縮する
  • 外出の際にはN95規格のマスクを着用する
  • 室内ではスプレーや空気清浄機を使用する
  • エアコンにもフィルターを施す

といった対策を個人でとる必要があると思います。

 

情報収集

世界の大気汚染:リアルタイム大気質指数ビジュアルマップ(リアルタイムでタイを含む全世界の大気汚染状況を確認できます)

タイ公害管理局のフェースブック (タイ語オンリーですが、1日数回PM2.5関連情報を配信しています)

 

マスクの着用

マスクですが、N95という規格のものであればPM2.5を95%以上遮断してくれる(アメリカ国立労働安全衛生研究所による)そうです。

2003年に香港でSARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振るったときもこのマスクが使用されました。

 

店頭やタイの大手ネット通販LAZADAで探してみましたが、値段が高くかなり仰々しいものばかりでした。しかし、上の写真のように顔にしっかりフィットすることは重要です。

  

日本の方が品揃えは豊富ですので、帰国時に少し買いだめしておこうかと思います。

 

スプレー&空気清浄機

うちのように育ち盛りのお子さんがいらっしゃれば、室内でも気をつけたいところです。

  

日本で旅館に宿泊したときに部屋に備え付けてあったスプレーは、消臭にもなりGood。

空気清浄機は、8畳くらいの部屋をカバーできるこの製品か類似のものが、タイに持って来れる限界ではないかと思います。

 

エアコンのフィルター

以上のような対策を施しても、毎日使うエアコンが汚染された空気を取り込んでしまっては元も子もありません。そこで、エアコンに3MというメーカーのFiltreteという布状のフィルターを、エアコン内部のフィルターに付けることをお勧めします。

HomeProで、一番大きい15×96のサイズでも459バーツでした。

 

大きすぎる場合ははさみでカットするなど適宜工夫し、取り付け方はこの動画を参照してください(英語ですが見るだけでわかります)。

 

最後に

タイに来た当初から、バンコクは空気が汚いということは知っていましたが、郊外に住んでいることもあってそこまで気にしていなかったんです。

 

しかし!一度、友人の引越しの手伝いでピックアップトラックの荷台に乗って洗濯機を運んだことがあり、いちおうハンカチで鼻と口を塞いでいたのですが、次の日喉がとてもいがらっぽく、風邪の初期症状のような状態になり、もう二度とこんなことはしないと心に誓いました。いま考えるととても恐ろしいことをしたんだなあ ((;゚Д゚)ガクガクブルブル

 

バンコクに限らず、もし旅行先の大気質指数が151を超える国に旅行する場合、高レベルの公害により健康に有害な影響を及ぼす可能性があるため、屋外での激しい運動は避けた方がいいでしょう。

 

2018年2月6日付の英字紙The Nationオンライン版によると、もし涼しく湿った空気の気候が続けば、タイ全土で今月いっぱいまで高いレベルの大気汚染が予想されるということです。

タイ人は健康志向の人が多く、早朝や夕方に公園でランニングをしている人を多く見かけますが、今回のようなことが続けばもう外での運動ができなくなってしまいますね。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

Twitter でフォロー

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

スポンサーリンク