
「Grab」って、配車だけでなく出前サービスもしてるんですねー。
最近こういったサービスが増えてきているのは知っていますが、うちはバンコクじゃないので「デリバリーエリアの範囲外」ということが多く、宅配はこれまでにピザカンパニーとOishiくらいしかとったことありません、
ちょうど職場のネットがつながらなくなるというトラブルで、自宅での仕事を強いられていたので、一度利用してみることにしました。
タイ在住の方で、
- そんなサービスがあるなら使ってみたい
- 料理のデリバリーを活用しているけどその幅を広げたい
という方に、ちょっとしたトラブルも含めた体験談と合わせ利用方法を書いてみましたので、ぜひご一読ください。
コンテンツ:
GrabFoodのサービス概要
GrabFoodは、バンコクを中心とした地元の人気レストランからおいしい食べ物をアプリで簡単に注文できる、新しい食品配送サービスです。
仕組みとしては、アプリ利用者から料理の注文が入ると、それを受けたバイクの運転手がそのレストランに行き、アプリ利用者に成り代わってオーダーし、できた料理を届けてくれます。
自宅や職場、その他自分の都合のいい場所に料理を運んできてもらうことができ、便利すぎてちょっと恐ろしくなります。
また、民間人にも空き時間を利用して配達を依頼することで、パートタイム的な雇用も生み出しています。
- 利用できる時間:10時から22時まで(レストランが休業している場合は Closed という表示が出ています)
- 利用できる地域:現在バンコク全域をカバーし、近郊に拡大中です。また、オーダーを受け付けてくれるのは 利用者がいる地点から4㎞以内のレストラン が表示されます。
- ミニマムオーダー(最低注文額):なし
- 支払い方法:料理が届けられたときに現金で支払う
- 配達員へのチップ:不要(もしサービスが迅速で気に入ったらアプリの評価蘭に☆5つつけてあげましょう)
Grabアプリを使って実際に料理をオーダーしてみる
Grabアプリを持っていない方は、まずダウンロードしてください。
オーダー自体は簡単にできます。
1.Grabアプリを開いてFoodをタップ
2.自分がいる場所の確認
「We are delivering to」というメッセージが出て、自分がいる場所または最寄りの建物名が登録されたあと、利用できるレストランの一覧が表示されます。
まず、①をタップして、今いる場所よりも近くの場所があればそちらを選んでおきます。
続いて、②に現在やっているプロモーションの案内が出ているときがありますので、それに該当する場合はプロモーションコードを控えておきましょう。
③以下に宅配受付可能なレストランの一覧が表示されますので、下までスクロールして好きなところを選びます(利用できないレストランには Closed のマークがついています)。
今回はButtery Cafeという店でトムヤム味チャーハンとアイスカフェラテをオーダーしてみます。
3.オーダーするものを選ぶ
メニュー一覧から料理やドリンクと数量を選び、View Basket をタップします。
See restaurant profile をタップすると、お店の地図、住所と営業時間の詳細が表示されます。
4.プロモーションコードを入力する
Promo をタップして、プロモーションコードがあれば入力します。
今日は150バーツ以上のオーダーで15%引きになるプロモーションがありました。このように頻繁にプロモーションをやっているようですので、忘れずに入力しましょう。
また、GrabTaxi/GrabCarを使って貯めたポイントを使うことで、割引を受けることもできます。
今のところ、400ポイントで25バーツの割引券と交換できるようです。ポイントには有効期限があるので、こういう時に利用しましょう。
5.ドライバーへのメッセージを入力する
さて、何かリクエストがある場合、例えば
- 「唐辛子を入れないで(ไม่ใส่พริก)」
- 「唐辛子を一つだけしか入れないで(ใส่พริกเม็ดเดียว)」
- 「甘さ控えめで(หวานน้อย)」
などは、画面右下のオプションをタップして配達員にメッセージを送ることができます。
しかし、タイ語または超シンプルな英語でないと理解してもらえなさそうですし、またオーダーを受けるレストラン側もどこまでその指示に従ってくれるかは疑問です。
また、先ほどのステップ2で、自分が住んでいるコンドミニアムや今いる場所のビル名が表示されない場合は、とりあえず一番近くの建物を選択しておき、ここにコンドミニアム名や建物の名前を入力しておけば運転手がわかりやすくなります。
すべての入力を終えたらオーダー内容を確認し、Place Order をタップします。
うちの周辺では、加盟店もそこまで多くなさそうなので、オーダーを入れてから30分はかかるようですが、バンコクだとレストランなんて星の数ほどありますし、デリバリーはバイクなので渋滞でも問題なくもっと短い時間で配達が完了するのではないでしょうか?
6.オーダーをキャンセルしたい場合
キャンセルは、バイクの運転手がレストランに注文を入れる前までだったら可能ですが、それ以降はできませんので注意が必要です。
キャンセル方法は、
- 画面の下にある運転手情報(顔写真、氏名、バイクの車種とナンバー)をタップ
- Cancel Order をタップ
- Cancel Anyway(タイ語が出てきた場合は ยกเลกเลย) をタップ
でできます。
7.早速トラブル発生!!こんなことがあります
オーダーを入れたあとは、Grabアプリに状況を伝えるメッセージがリアルタイムで届きます。
- 「配達をしてくれるバイクの運転手が見つかりました」」
- 「運転手が店に着きました
と、ここまでは順調だったのですが…
送られてくるメッセージがグーグルで英語に自動翻訳され、ろくに読まずに「急がなくていいよ」なんてアホな返信をしてたんですが、なんか様子がおかしい…
タイ語を読み返してみると、「チャーハンが150バーツなんですけどそれでもいいですか?」って聞いているではないですか!
(外国人だと気づいたらしく、途中で頑張って英語でメッセージを送ってくれてました)
数分悩んでいると、スマホに着信が。
話を聞くと、店側の言い分は「シーフードトムヤムチャーハンは150バーツだけど、アプリに表示されてる価格が間違っている。」
こういうときにはオーダーの変更ができないのが店で食事をするときと異なる点。
差額の40バーツを受け入れるかキャンセルするか…
空腹に耐えかね、結局OKしてしまいました。
8.受け取りと支払い
出前中はリアルタイムでバイクの位置がわかり、運転手が着くと「到着したので料理を受け取ってください」というメッセージが表示されます。
バイクの運転手は、その辺で客待ちをしているバイクタクシーがついでにデリバリーもするのではなくフードデリバリー専門で、バイクには業務用のボックスが備わっています。
代金の支払いは、いまのところ現金のみですが、将来的には支払いオプションも増えるのは確実だと思います。
運転手はおつりを持っていませんので、ちょうどの額をあらかじめ用意しておく必要があります。
こちらがレストランからの領収書で、
こちらが割引適用後の値段。
220バーツの15%引きだと187バーツになるはずですが、最初のオーダー時の金額(180バーツ)の15%にあたる27バーツだけ引かれていました。笑
結局、食事にありつけたのはオーダーをしてからちょうど1時間後だったのですが、チャーハンは出来立てのように温かく、アイスラテもちゃんとミルクとコーヒーが2層になっていて氷もとけておらず、おいしく食べられました。
このGrabFood、ミニマムオーダー額がなく、例えばパン屋さんでパンを1個からオーダーできるのですが、バイクの運転手にデリバリー料を払ったら確実に赤字になりますよね?
このサービスどうやって成り立っているのでしょうか?
GrabFoodの注意点と追加情報
GrabFoodはまだベータローンチ、つまりテストしている最中なんですね。ですのでいくつか注意点があります。
予想以上にデリバリーに時間がかかることがある
バイクの運転手がレストランに行きオーダーする仕組みなので、レストランに行列ができていれば他の客と同じように並んで待つ必要があります。また。交通状況や天気によっても左右されます。
レストラン情報の変更
レストランが加盟したあと、値上げをしすることがありますし、アプリに表示されている価格は基本的に税抜なので、実際に請求される額はアプリのものよりも高いということがあります。今回のようにバイク運転手がオーダーする際に内容が変わっていれば確認の連絡があるようです。
届いた料理が頼んだものと違う場合
値段が100バーツ未満の場合は、公式サイトのフォームに記入し、届いた料理の写真とレストランからのレシートの写真を撮ってアップロードすることで返金してもらえますが、100バーツ以上の場合は、GrabのオフィスがあるThanapoomビルに赴く必要があります。
他の人にオーダーを代行してあげることもできます
料理を受け取る人の場所が正確でちゃんと代金を用意していれば、誰か別の人のためにオーダーをしてあげることも可能です。
まとめ
以上が実際にGrabで料理の出前を頼む方法と体験談になります。
- 住んでいる環境によってオーダーできる料理やデリバリーの時間が変わる
- アプリ内のメニューと実際のテンポの値段が違うのはタイっぽいトラブル?
といったことはあるものの、
- どうしても自宅にいないといけない時(めったにないですが、たとえば小さなお子さんが熱を出してつきっきりで看病しないといけないとか?)
- 自宅にこもって延々と仕事をしないといけない人
- 自宅で会合やパーティーを開くときに、お気に入りのレストランからお気に入りのメニューを取り寄せたい
- とにかく腹はへって、食料は尽きてるけど外出はめんどう
という人にぴったりのサービスではないでしょうか?
身近なところでは、サトーンに住んでる同僚が妊娠中や出産後に使ってとても便利だったと言っていました。
個人的には、学食が閉まっている土日に職場で仕事しないといけないときや、家族が出かけていて自宅に引きこもってるときには使えそうだと思います。
バンコクですと、レストランも料理も選び放題でデリバリー時間もそこまでかからないんじゃないでしょうか?
アプリのメニューに最低でも英語が併記され、それぞれの写真が載ると、外国人にとってもっと使いやすくなるんでしょうが、これから改善を重ねてよりよいサービスになることを期待しましょう。