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ガイヤーン・バーンターン~小さな村が起こす焼き鳥革命

タイの焼き鳥、ガイヤーンといえばコラートなどイサーン(タイの東北地方)のが有名ですが、バンコクで見かけるガイヤーンがすべてイサーンのものかというと、そうではありません。

10年くらい前からバンコクで有名になってきたไก่ย่างบางตาล(ガイヤーン・バーンターン)は、タイ西部ラチャブリー県のバンポーン地区にある小さな村が発祥です。

10年前に10軒のガイヤーン・バーンターンのお店がバンコクにでき、10軒ともその村の人たちが経営していました。彼らはみんな家族のようで、決してフランチャイズ化はせず、同じレシピを使って鶏を調理し、そのレシピは代々厳格に受け継がれてきました。

独特な竹串であぶり焼き

そのガイーヤーン・バーンターンのお店が市場に出ているのを、今朝発見してしまいました。朝5時から9時頃までしかオープンしないこの混雑した市場の一角で、香ばしい焼き鳥の匂いを辺りにまき散らしています。

鶏肉を、3方向に分かれた独特な竹串で挟み、炭火でじっくり焼きながら時々ひっくり返してたれをはけで丁寧に塗るスキンヘッドのお兄さんの様子を見ていると、คนเกาหลี(コンガオリー:韓国人)?と聞かれたので、คนญี่ปุ่น(コンイープン)と答え、そこから少し話をさせてもらいました。

「ガイヤーンと言えばイサーンのがすぐ思い浮かぶんだけど、どう違うんですか?」

「イサーンのとの違い?やっぱりタレだね。うちの味付けは結構しょっぱいよ。それに黒コショウがたくさんまぶしてある。ちょっと味見する?」と、はさみで焼きたてのガイヤーンを一切れチョキンと切って差し出してくれました。それからカメラを持っていたからか、親切にティッシュも一枚。

うん、今まで食べたのとは全然違う。もっと食べてみたいという誘惑に勝てず、80バーツで購入。竹串から外して食べやすいように切ってもらいました。でかい包丁で、骨ごとドカッと一刀両断。

朝からガッツリとガイヤーン

お礼を言って帰宅して、まだアツアツの鶏肉をお皿に盛り付けて朝食。日本の焼き鳥と違ってでかい...奥さんは目を丸くしていました。あの市場は朝しか空いていないので、そこで売ってるってことは朝食用なんだよな?うん。

うん、確かに醤油を厚塗りしたかのように塩辛く、胡椒がきいてスパイシー。しかし、肉に結構な弾力があって、ゆっくり噛むと歯が身肉の層にグイグイと食い込んでいく感覚。日本のどこかで昔食べた地鶏のよう。そして、口の中でタレの濃い味がやっと消えゆくころに、豊かな鶏肉の風味が鼻の奥らへんに到達する。

ビールが欲しい...でなければよくセットで買うもち米カオニャオ。しかし、さすがに朝っぱらから飲めないし、最近炭水化物の摂取量を減らしているのでカオニャオを辞退したことを後悔。

でも、このスイートチリソース、よく口にするものより甘味が強く、肉をこれに付けて食べるとスパイシーさが中和され、先ほどのビールを飲みたいという欲求をなんとか抑えることができました(笑)。

終わりに

このような地方色を強く打ち出したガイヤーンのお店はそれなりに繁盛するするそうですが、一方で昔ながらの伝統的なガイヤーンのレシピを奨励する人たちはその事態を憂うことになります。

伝統と新しいスタイル...うまく共存していって、これからも多くの人の胃袋を満たしてほしいものです。

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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