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プロビデントファンド~続・タイ現地採用者のための福利厚生

前回、タイで現地採用で働く人のための福利厚生ということで、私の勤務先の医療保険について説明させて頂きました。

医療保険~タイ現地採用者のための福利厚生

今回はもう一つの福利厚生の柱であるプロビデント・ファンドについて説明したいと思います。

 

 

プロビデント・ファンドとは

プロビデント・ファンドは、タイで20年以上にわたって広く認められている退職金積立システムです。

 

従業員に福利厚生を提供し退職までの貯蓄を促進する目的で、雇用主と従業員が相互合意の下でファンドの積立をします。

 

従業員に加入義務はありません

 

プロビデント・ファンドの仕組み

従業員が加入を決めた場合、給料から毎月一定の額が天引きされファンドに積み立てられます。

 

その際、雇用主も同額を拠出することになっていて、この額は従業員給与の2%から15%の範囲と決められているんですが、私の勤務先では3%という決まりになっているので、例えば私の月給が5万バーツだとすると毎月1,500バーツが差し引かれますが、雇用主も1,500バーツを自分のファンドに積み立ててくれます。

 

この自己積立分は、15パーセントまで引き上げることができ、私は最大分の15%を引いてもらってます。

 

また、プロビデント・ファンドは従業員が雇用主の援助を得て蓄えを増やすだけでなく、Asset Management Company(AMC)と呼ばれる専門的な資産管理会社によって管理・運用され、そこから得られた利益はファンドのメンバー(従業員)に分配されます。

 

プロビデント・ファンドの意義

このように、従業員は退職時に

  1. 自分がそれまで積み立てた額、
  2. それと同額の雇用主からの拠出額、
  3. ファンドの運用利益

の3つを受け取ることができ、その額は当然勤務する年数が長ければ長いほど増加します。

 

したがってこのシステムは、従業員が雇用主と働くモチベーションを高めるような一種の利益とみなすことができます。

 

運用方法の選択

人によってリスクに対する考え方や期待する収益などが違い、単一の投資方針だとそれぞれのニーズに合わないこともあるため、従業員は提示されたプランから運用方法を決めることができます

 

私は積立金の80%を低リスク、20%をハイリスクで運用しています。

 

積立金の受け取り

前述のように、私は退職する時に積み立てた分と、そこから発生した利子や利益を受け取ることができ、しかも退職時(55歳以上)にこのファンドから受け取るお金は免税されます。

 

在職中の引き出しはできない

退職後の質の高い人生を確保し、なるべく多くの貯蓄をすることを目的としている制度のため、在職中に積立金を引き出すことはできません

 

また、退職前に従業員に投資分からの利益や配当は支払われません

 

転職するとき

転職するときは、新しい就業先でもこの制度を導入していれば、自分で積み立てた分はそのまま引き継いでくれます。

 

それまで会社が積み立ててくれていた分については雇用主との取り決めによります。

 

退職するとき

定年に達する前に退職するときは、プロビデント・ファンド加入後からの年数によって受け取れる額が変動します。

 

これも雇用主との取り決めで決められているようで、私の勤務先の場合は以下の通りです(あくまで参考です)。

加入後2年以内の退職 自己積立分のみ
加入後2年と1日以上 自己積立分+雇用者積立分の25%
加入後3年と1日以上 自己積立分+雇用者積立分の50%
加入後4年と1日以上 自己積立分+雇用者積立分の75%
加入後5年と1日以上 自己積立分+雇用者積立分の100%

なお、55歳以下で退職し積立金を受け取る場合には税金が課せられます!

 

まとめ

私の勤務先は5年くらい前にこの制度の導入を決めたのですが、当時はまだタイに長く住むかどうか判断ができないで、加入を先延ばしにしてしまいました。

 

現地採用だとそういった難しさがありますが、上の表のように加入から2年以内の退職でも自分で積み立てた分は戻ってくるので、とりあえず加入しておいて損はなかったとちょっと後悔しています。

 

人生設計は難しいですししんどいことも多々ありますが、将来必要な資産を残せるだけでなく、かならず人生の糧になりますので、海外での就職を検討されている方は給与以外にも福利厚生や衣食住環境についてしっかりと情報収集し、タイ生活をエンジョイしつつ、たくましく生き抜いていきましょう!

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プロフィール

バンコク郊外の大学講師

念願だった東南アジアでの教職を得て、なんとなくタイに移住した形となり15年。

このおおらかな国で、人を育てるというやりがいと責任ある仕事、そしてとても貴重な経験をさせてもらっています。

タイにお住まいの方やこれから来られる方に、楽しくお役立ち情報を提供できればと考えています。

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