
正月三が日の最後に、息子を連れてバンコクのドゥーシット動物園に行って来ました。
バスでバンコクに行く時には必ず前を通り過ぎる場所で、どんなところか気にはなっても暑いタイではとても行く気が起こらなかったのですが、この年末年始は涼しいことと、ネットでの評価が賛否両論でどんなところなのか興味が湧いたこともあって、今回初めて訪れました。
カップルや家族連れの来園者が多く、日本人で、ご両親、子供さんと3世代で来られているご家族もお見掛けしましたし、なかなか楽しめるところでしたよ。
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動物園の概要
ドゥーシット動物園(Dusit Zoo/สวนสัตว์ดุสิต)は1938年にオープンし、年間約250万人が訪れるタイで最も人気のある動物園です。
私たちが訪れた日も欧米人、日本人、中国人など多くの観光客が訪れていました。
188,800平方メートルという広大な敷地にタイだけでなく世界の動物も含めて約1,600種類の動物が飼育されているのですが、この辺りは昔、熱帯の植物がたくさん生えている森だったらしく、 カオディンเขาดินとも呼ばれています。
おススメの見学の仕方
園内を約20分で一周するトラムが走っているのですが、私たちは知らずに乗り場を通り過ぎてしまったみたいです。
時間が限られているのであればまずこのトラムに乗り、そのあとお目当ての動物を直接見に行くのも手ですが、時間に余裕があれば園内を時計回りに歩きながら見学するのがいいと思います。
小学5年生の子供と写真を撮りながら徒歩で3時間ほどかかりました。
また、特にお子様連れの方は暑さと混雑、時にはタイの小学生の団体を避けるため、朝早い時間帯に来園されることをおすすめします。
日焼け止め、帽子、水分補給を怠らないよう気を付けてください。
動物園のハイライト
お昼時に行くとほとんどの動物が寝ていて、暑いからやる気がないのかなと息子と冗談を言っていましたが、2時~3時頃には起きだしていましたので、ちょうど午睡の時間だったのでしょう。
キリン(奥にはシマウマも)。オスはメスより身体の色が濃く、食いしん坊で大量の植物を食べるんだそうです。
この動物園の目玉の一つ、ホワイトタイガー(オス)。メスは黒い模様がないということです。
迫力満点のベンガルトラ。クマやトラの檻の近くには緊急用の電話番号が表示されており、何かあったらその番号に電話するように書かれていましたが...
メスのホワイトライオン。目の周りと身体に赤い斑点があり、皮膚の病気ではないか、とは息子の弁。
名前は忘れてしまいましたが、甲羅が凸凹しているユニークな亀。
バットのような容器にえさが大量に入っていて、亀たちはその容器の片側を押さえて傾け、上手に食べていて感心しました。
カメレオン
ワニ。体長が人間と同じほどある大きいものもいました。
マリという名の実年齢51才のメスのカバ。長生きですね。
水の中で寝ていましたが、鼻だけ出して上手に呼吸していました。カバは水中で出産するんですってね。
アナコンダ。世界最大の蛇で、その長い体で獲物に巻き付き絞め殺す...ひえー!
アルビノのビルマニシキヘビ(タイ語ではングー・ラームと言います)。
私と息子の印象では、サルとカメとヘビの種類が多く、似たような種類の動物がいくつもの檻に分かれて飼育されていて充実していました。
アジアゾウ。ヨーロッパの象の方が耳が大きいということです。
数分に一回しかこちらを向いてくれないので、撮影に時間がかかりました(汗)。
孔雀。ちょうどメスが目の前にいて、羽を広げて求愛のダンスを始めようとしていました。
この後、メスに向かって「ほら、こっちこっち」という感じで歩いて行ったのですが、関心を惹くことができなかったようで、仕方なくギャラリーの方を向いてファンサービス(?)。
この暑い国にペンギン...こことコアラのコーナーだけはエアコンが入っていましたが、私たち見学者はもちろん外からの見学です。
ヤギ。野菜と哺乳瓶に入ったミルクをあげることができます。
注意点など
まだ完成していない施設がある
バードアイランド。鳥類が多く見れるのかと思いきや、まだ建設中でした。ここが完成したらまた訪れてみようと思います。
戦争についての展示がある
戦時中に実際に使われていた防空壕が動物園の敷地内にあったため、戦争についての展示(旧日本軍についての記述も)があり、遺体の写真などもありました。
白黒でパッと見ただけではわかりませんでしたが、子供にとってはどうかなと思いました。
まあ大衆紙の一面にそんな写真が出ていたりするのでタイ人はあまり気にしないのかもしれませんでしたが。
コンビニが小さい
ケンタッキーがあると掲示板に書いてありましたが、探しても見つからず仕方なくセブンイレブンでマーマー(カップラーメン)とサンドイッチを買って食べることにしました。
またセブンの近くにコーヒーショップ(インタニン・コーヒー)もありましたが、両方ともとても小さくて結構混んでいました。
他にも飲み物を売る屋台があるらしいのですが、この日は平日だったせいか商売していませんでした。休日には開いているんじゃないかとおおうのですが。
カラスに食べ物を狙われる
また、カラスがたくさんいて、空いていたベンチに座って食事をしていると私たちの食べ物が狙われている感じがして怖かったので、屋根があって人が多いところに避難しました。
地べたに座り込んで食べている人もいましたが、タイ人でも同じように感じている人がいたようです。
祝日には混雑が予想される
今年の1月3日はタイ人にとっては普通の日なのでそこまで混んでいませんでしたが、祝日、特にこどもの日(毎年1月の2週目の週末:2018年は1月13日)などは入園料がタダになり大混雑しますので注意した方がいいでしょう。
開園時間、入園料とアクセス
まとめ
など、いろんな評価を読みましたが、確かに日本や欧米から旅行で来た人が自国の動物園と比べたらいろんな面で劣るかもしれません。
私も60年以上の歴史を誇る動物園と知って、昔の日本の地方のさびれた動物園(失礼!)を想像していました。
しかし、タイに長く住んで、自分の勤務先の大学の敷地内にオオトカゲが出没したり、ロッブリーで野生の猿が好き放題しているのを見たりしている私たちのような人間からすれば、園内の設備はリノベーションが進んで結構清潔で、ホワイトタイガーのような珍しい動物も見れて良かったと思います。
ということで、住んでいる環境が違えば見方も変わるという、当たり前ながら考えさせられる経験をしてきました。
私はタイという国が好きなのでだいぶ贔屓目に見るようになっていると自分でも思います。
ですが、これからも来園者にとって快適になっていくと思いますので、ぜひ一度足を運んでみてください。