バンコクの【新型コロナウィルス】タイ在住者は一時帰国できる?

中国・湖北省武漢市で、2019年末にコロナウイルスによる感染が確認されましたが、今年に入るとタイでも日本でも感染が確認され、現在は世界中で拡大の一途をたどっています。

うちの家族はタイ正月の時期に恒例の一時帰国を楽しみにしていますし、日本から「大学生の娘が卒業旅行でタイに行く予定だけど、大丈夫なのか」などという声も上がっています。

そこで、タイ在住者の立場で、いまからタイへの渡航はできるのか、また一時帰国は可能なのか、個人的に検討してみましたので、ぜひご一読ください。

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タイ国内の感染者数と近況

2020年26日現在、タイにおける感染が確認された件数は40、回復者数22、重篤患者2、死亡者は0です。

この数字をどこまで信じることができるか、ということもありますが...

タイでは、2020年1月3日よりスワンナプーム、ドンムアン、プーケット、チェンマイの各国際空港で武漢から到着した旅行者の発熱スクリーニングを実施しており、1月12日にはタイで最初のケース(中国からの旅行者)が確認されました。

その後も中国人を乗せたタクシー運転手の感染が発覚し、感染拡大が懸念されましたが、春節(旧正月)に中国政府が自国民の海外への団体旅行を禁止し、それが功を奏したのか、バンコクで中国人観光客の姿を見かけなくなりました。

そして、これを境に日本とタイの状況は逆転し、日本での感染者数の方がタイよりも多くなり、タイ政府は日本からの渡航者に対してスクリーニングを強化すると発表。

今月の初めには、日本に旅行したタイ人の夫婦2人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されるなどしています。

現在は、航空各社は日本とタイを結ぶ便数を減らしていますが、タイ人の中には各報道にも関わらず日本を訪れていたりもして、訪日タイ人の数は例年より2割程度の減少にとどまっているとのことです。

2月24日には、タイ政府が新型肺炎Covid-19を「危険伝染病」に指定し、国立伝染病委員会が拡散を防ぐ緊急の必要性があると判断した場合には、

  • さまざまな場所を一時的に閉鎖したり、
  • 感染者もしくは感染の疑いがある人に仕事を中断させたり、
  • 特定の場所への移動を禁じたり

する権限を有することになりました。

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日本から来タイする方への注意

25日に来タイされた方によると、スワンナプーム空港では、

  • 入国審査のレーンにはほぼ並ばないくらい閑散としていて、
  • 日本人だからと言って特に警戒されるわけでもなく、
  • 体温測定はサーモグラフィを通過するだけ、

だったそうです。

また、現在バンコクの商業施設は

  • 通常よりは人が少なく、
  • マスクを着用している人も半々

といった印象です。

ただし、BTS内ではマスクしている人が8割くらいでした。

2月上旬には売り切れだったマスクや消毒用アルコールジェルも少しずつ入手できるようになってきていて、大型ショッピングモールでは手すりやエスカレーターの消毒を頻繁に行っており、消毒用ジェルが置いてあります。

バンコク中心部にあるサイアムパラゴンでは、入り口でドアマンがワンプッシュしてくれました。

観光地は、ラチャダーのタラートロットファイなど、普段は中国人観光客でにぎわう場所も人が少ないということで、活気はそこまでですが訪れやすいかもしれません。

健康な人がタイに来て新型肺炎に感染する可能性はあまりないとは思いますが、先ほど、日本から帰ってきた65才のタイ人男性から8才の孫に感染し、この子が通うドンムアン空港近くの学校が14日間休校になったというニュースが飛び込んできたので、油断はできません。

それから、あくまで聞いた話ですが、日本人旅行者が長距離バスで移動しようとしたところ、欧米人が同じバスに乗せるなと苦情を言ってトラブルになったという事例もあります。

タクシー運転手が日本人だとわかるとちょっと怪訝そうな顔をしたというツイッター投稿も見ましたし、めったにないとは思いますが、差別的な言動がある可能性もあります。

 タイ日旅行業界によると、日本からタイへの団体旅行の約8割がキャンセルになっているということです。

大使館からの23日付在住者向けメールには、多数の感染例が見られる国々(中国、香港、マカオ、台湾、日本、韓国、シンガポール)からタイへ入国した場合(乗り換えも含む)、14日間の「自己観察」期間を設け、

  • 人混みに行かない
  • 公共交通機関の利用を避ける
  • 症状の有無にかかわらず毎日体温を測る
  • 疑わしい場合はマスク着用
  • 症状が悪化したら医療機関を受診し渡航歴を報告

という、タイ保健省からの呼びかけがありました。

これはあくまで協力要請ということで、強制ではありませんが、文面通り解釈すると「タイに来ても観光やショッピングは控え、自宅やホテルに缶詰めで様子を見るように」となりますね。

私が勤務する大学にも日本から研修で学生の団体が来ていますが、引率教員が感染拡大中の日本から来たということで、学内にあるホテルから学外へ移る羽目になったようです。

できれば、今は旅行は控え、 観光はもっと暑い時期になってから、駐在員の交代や帯同されるご家族の来タイも遅らせるのが賢明ではないでしょうか 

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タイから日本へ一時帰国する方への注意

在住者が日本に一時帰国する場合、主に以下の2つのリスクがあります。

  • 日本で新型肺炎にかかる
  • タイに戻ってきたときに勉学や仕事に影響を及ぼす

日本のニュースは見れても日本に住んでいる人の考えはわからないので、家族・友人・知人などに状況と意見を聞いてみたところ、

  • 都内でのバス電車での感染率が高い
  • 新幹線や公共施設も危険
  • 実家のある県では今のところ0だが、隣県では感染者が出ているので、移動経路を考えると白とは言い難い
  • 国としてどう対応するかも2月24日から始まる(←今頃かよ)

ただし、すべての事実関係を自分で確認したわけではありません。

ということで、

  • 両親が高齢なので、無理して帰国する必要はない
  • タイに戻ってから2週間出勤できない
  • タイに戻った時の風評被害があるかもしれない

ということを考えなくてはなりません。

さらに、チュラロンコーン大学では全学生と教職員に、前述の日本を含む感染拡大地域への自粛要請、インターナショナルスクールと日本人学校もこれらの国々からタイに戻ってきたら14日間の登校禁止となりました。

日本人学校の生徒さんは、いま受験で日本に帰ったら、タイに戻ってきて卒業式に出席できないとか...

私も立場的に、大使館からのメールにもあった「社会に責任を持って」という言葉を重く受めなければならず、日本行きは慎重にならざるを得ません。

これらの事柄から、現時点ではよほどのことがない限り、今回の帰国はスルーした方が賢明かもしれないと考えています。

まとめ~一時帰国はどうする?

冒頭に恒例の一時帰国と書きましたが、去年は帰国していないのと、こういうときに限っていくつか講演依頼や学術交流の準備会合の話などもいただいていたので本当に予定が狂ってしまいますが、不可抗力中の不可抗力ですので仕方ありません。

まだ最終決定ではありませんが、状況が改善されない限り今年の帰国はかなりの確率で見合わせることを前提に日程調整を進めていく予定です。

最後に、世界中のすべてのコロナウイルス感染者の一日も早い回復と、亡くなった方へのご冥福を心からお祈りします。1日も早く事態が収まり、いつも通り日本に気兼ねなく帰国できることを願っています。

追記:航空券の変更手続き

一時帰国を取りやめにすると、すでに購入・発見済みの航空券はどうなるのでしょうか?

新型コロナウイルス感染症の発生を受け、レガシーキャリアでも格安航空会社でも予約の変更手続きを手数料なしで受け付けています

条件等は各航空会社によって異なりますが、例えば、2月20日以前に購入済みで、搭乗日が4月30日までのものを同じルートに限り2ヶ月先まで、変更は1回のみ、という具合です。

ただし、フライトがキャンセルにならない限り、払い戻しには手数料がかかるか、LCCであれば返金は不可でしょう。

詳しくは各航空会社に直接お問い合わせください。

参考サイト一覧

感染者数
  • Wordmeters(世界の人口、経済、環境、食料、水、エネルギー、健康等に関する世界統計がリアルタイムで閲覧できるサイトのコロナウイルス追跡ページ)
  • gisanddata.maps.arcgis.com(ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学・工学センターCSSEが運営している、コロナウイルス追跡サイト)
タイにおけるコロナウイルスの状況
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