タイ人もまじめで優秀!?チャナティップ選手とできる学生との3つの共通点

2017年度のJリーグも今月初旬に閉幕しましたが、今年は5月にタイのテレビでJリーグの試合が放映されるようになったことと、7月にチャナティップ・ソンクラシン選手がタイ人初のJリーガーとして札幌に加入したことで、タイでもサッカーが今まで以上に盛り上がっていました。

中でもチャナティップ選手の活躍は非常に目覚しく、タイ人の誇りや愛国心といったものに火がついていたように思います。

私はタイの大学で長年教えていますが、幸いにも若くして突き抜ける優秀なタイの若い人たちとも接したこともあり、そういう人たちとチャナティップ選手に共通するところがいくつかあるように思えたのでそれについて書いてみたいと思いました。

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自分をよく知り、特徴を活かす

運動量もスプリントも多く、ボディーバランスもいいし体幹も強い。

足を引っ掛けられても簡単に転ばないし、周りがよく見えていてプレーに相手のファウルを誘うような余裕もある。

身体がキレッキレでターンがエグく、華麗なテクニック、状況をいっぺんさせるようなスルーパスが出せて、チャンスを幾度も演出。

ですが、すごいのは身長158cm、体重56kgととても小柄なことをまったく苦にしたりハンディに感じたりしていないこと、そしてハートが強く、物怖じしないで自分を出しているところではないでしょうか?

たいていの学生は自分の欠点はたくさん言えるけど、「長所は?」となると無言になるのに対し、優秀な子は堂々と自己主張してきます

そして、英語ができるとか、プレゼンがうまいとか、独創的なアイデアを思いつくとか、何かひとつは周りより秀でているものがあります。

好きなことはとことん追求していますね。

何事も長所に注目しないとなかなか成長できない、というのは教育に関わってきて思うことですが、特にタイの子はおだてて調子に乗せるくらいじゃないと真価を発揮してくれないので(笑)、それをするのが講師としての役目かなと思っているんです。

まあ、昔の自分に重ね合わせられるような子がいっぱいです。

私は中学生までサッカー部でしたが、背が低いことはずっとコンプレックスで、監督から「お前はまだ身体ができていないから」と言われて万年補欠だったのですが、今思うとその言葉に素直に納得してしまう自分がいたような気もします。

あのとき投げやりにならず、「なにくそ」と思って練習し、何かひとつ得意なものを身に着けていれば、最後の大会でサブの選手として途中出場くらいはできたのでは?

あるとき、授業中にこの話を学生の前でしたら、教室が静まり返ってしまいました...

でも、それぞれなにか思うことがあれば、少しは私の人生経験も人の役に立ったというものです。

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謙虚さ

チャナティップ選手は、試合中の存在感とは裏腹にインタビューなどでは常々、

「 Jリーグで成功するのは簡単じゃない」

「チームの目標に沿ってプレーしないといけない」

「自分がいいプレーをしてチームの勝利に貢献できるように」

と語っています。

プロとして当然という方もいらっしゃるかもしれませんが、いま当たり前のことができない人がどれだけいることか。

私の持論は「当たり前のことが当たり前にできて、初めて特別なものになる」です。

また、チャナティップ選手のピッチに入る前やインタビュー前などのタイ式のワーイ(合掌)、すごくさまになっていますよね。

札幌のチームメートとなった小野伸二選手がオランダのチームで活躍していた頃、ピッチに入る前にお辞儀をする姿がテレビに映し出され、アナウンサーが「彼はヨーロッパでも日本式です」と言っているのを見て「自分も海外にいても日本人ということを誇りに思い堂々としていよう」と思ったことがあるのですが、似たような気持ちになるタイ人も多いのではと思います。

謙虚であるというのは日本人の美徳と言われていますが、タイでも同じなんですね。

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真面目で一途

チャナティップ選手の成功例を見ていると、一途で迷いがなく、サッカーを始めたときから目標に向かって突っ走ってきて、悩んでる暇があったらトレーニングしていたように見受けられます。

もちろん、実際には見た目ほど順風満帆ではなく、心の中にはいろんな葛藤があったのでしょうけれど。

タイは超がつくほど学歴重視社会で、いい大学にいくのはステータスになっているのですが、それにともなって勉学途中にストレスで体を壊したりうつ病になったりするケースが増えてきて、私たち教員もサポートを充実すべきことのひとつになっているのです。

人生の目標が定まらなくて、これから自分がしたいことは、自分にできることは、などいろいろと悩みすぎてしまうんですよね。

これまで担当してきた学生を振り返ってみると、成功している子達には

「○○に留学して○○を専門に学ぶ」

「教員になる」

「○○のビジネスを起こす」

など、みんな明確な目標がありました。

最初からこうするんだ、ということが決まっていて、あとはそれに向かってやることをやるだけ、みたいな感じで。

自分の家業を継ぐというのが目標の学生もいます。これは親から与えられた目標?

チャナティップ選手もプロ・サッカー選手になるのはお父さんから与えられた夢だったと話しています。

4才でサッカーを始めたときからお父さんの指導を受け、10才になるまでクラブチームには所属しなかったとのこと。

しかし、Jリーグで活躍することは彼自身の長年の夢で、自分で決めたことなんだそうです。

いままで代々(?)続いてきた家業を継ぐというのは、口で言うほど易しいものではないと思います。でも優秀な学生だったらその目標をさらに発展させていくことができると思います。

今後は?

私の周りには、移籍が発表された1月には「日本が寒いから7月までずれた」とか、移籍してからも「彼がスタメンで出れるんだから札幌って強くないんでしょ」なんて言ってくる人もいましたが、加入後大ブレークといってもいい活躍をチャナティップ選手が見せたことと、チームも18チーム中11位と昇格組としてはまずまずの成績で今期を終えたことで、批判的な発言は聞かなくなりました。

確かにタイのサッカーは未だ発展途上だし、FIFAランキングも130位(2017年12月21日現在)ですが、近年の盛り上がりとレベルアップのすごさは肌で感じます。

日本代表とタイ代表が一緒にワールドカップへ出場する、そんな日も遠くないかもしれません。

タイ人は怠け者とか言ってるアナタ!彼らは着実に力をつけてきてますよ。

うかうかしてるとそのうちどんな分野でもタイに追い抜かれることになるかも、です。

そして、私はそんな未来あるタイに本気で期待しているんですよ。

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