2019年3月11日朝、エチオピアのアジスアベバからケニヤのナイロビに向けて飛び立ったエチオピア航空のボーイング 737 Max 機が墜落し、乗員乗客合わせて167人が命を落とすという事故がありました。

 

昨年10月にも、インドネシアのLCC(格安航空会社)ライオンエアの同型機がインドネシア国内で墜落して189人が亡くなっており、6ヶ月で2回も大事故が起きたということになります。

 

この事態を受けてボーイング 787 Max の安全性が問われており、複数の国がこの航空機を飛行禁止にする措置をとっています。

 

タイではライオンエアがこの機材を保有しており、実際に日本路線に使われています。

 

ライオンエアですと、バンコクから成田、関西、名古屋、福岡まで8,000バーツ(本日のレートで2万8千円)程度で往復できるのでありがたいのですが、いまどんな状況なのか簡単にまとめてみたいと思います。

 

ボーイング737Maxについて

(ボーイング社のウェブサイトより)

 

ボーイング737Maxはどんな航空機?

米国ボーイング社の 737 Max は、2017年に運航を開始したボーイング社の新型機。

 

エンジンが大きくなり、燃費が向上し、最高航続距離は6570km。また、以前にも増して自動化が進んでいます。

 

ボーイング737Maxには7,8,9,10の4つのシリーズがあり、今回事故が起きたのは  737 Max 8  です。

 

おおよその価格は、 737 Max 7(最大座席数172)で9,970万ドル、737 MAX 8(同210)は1億2,160万ドル。

 

ボーイング737Maxはどのくらい飛んでいる?

737 MAXは、エチオピア航空の事故前までは約350機が運航されていましたが、後述するとおりこの記事を書いている時点では各国が飛行禁止にしています。

 

ただし、ボーイング社はこれまでに5,000機以上を受注していて、同社が開発してきた中でもっとも売れ行きの良い機種ということで、タイのノックエアも約5年前に7機、ライオンエアは187機、サウスウェスト航空に至っては249機を発注。

 

徹底したコスト削減を目指すLCCのフリート戦略(航空機材戦略)の主力機材として注目されているようです。

 

なお、全日空も今年の1月末に最大で30機を発注するという発表をしましたが、納入されるのは早くて2021年とされています。

 

ボーイング737Maxの事故の原因は?

 

報道等でよく目にするのは、新たに導入された自動失速防止システムが原因との見方です。

 

  1. 機体の前後の傾きを計測するセンサーにエラーが発生
  2. コンピューターが「機首が上向きになっている」と誤判断し失速防止の為に自動で機首下げ
  3. 降下しているときにパイロットが機首を急激に上げることで失速

 

 

今回調べて分かったことですが、航空機の失速というのは飛行速度が遅くて起こるのではなく、機首の角度を上げ過ぎてなるようですね。

 

通常はパイロットは機種ごとの免許を持っているはずですが、システムがどう作動するか正確に把握していなかったとも言われています。

 

最新鋭の航空機は高度な機械化のため、コンピュータープログラムのミスがあると複雑すぎて修正が難しいとも聞きます。

 

インドネシアとエチオピアで起きた2件の墜落事故に共通するのは離陸からまもなく起きたということで、詳しい原因究明が急がれます。

 

ライオンエアとタイの航空当局の対応

(タイ・ライオンエアのウェブサイトより)

 

すでに全世界でMaxシリーズの飛行禁止措置が取られており、北欧のLCCはボーイング社に賠償請求を求めるとしています。

 

そんな中、タイ・ライオンエアはウェブサイト上で、3月14日より保有しているボーイング737 Max 9 型機の運航を取りやめ、代替機としてボーイング737-900ER、ボーイング737-800、そしてエアバスA300を使用する声明を発表しました。

 

 

また、タイの民間航空庁(CAAT)も3月13日から 737 Max 型機を飛行禁止にしています(この発表前にすでに離陸したライオンエアのボーイング737 MAX 9は飛行を許可されています)。

 

搭乗予定の飛行機がボーイング737Maxかどうか確認できるウェブサイト

世界中のフライトを無料で追跡できるウェブサービスがいくつかあり、機種も確認できますので、代表的なものをご紹介します。

 

flightstats(フライトスタッツ)

(flightstatsより)

 

航空会社、便名、搭乗日を入力するとフライト情報が表示され、さらに View Flight Details をクリックすると Craft Type のところで機種を確認できます。

 

過去のフライトだけでなく、これから搭乗予定の便のものも検索できます。

 

ただし、ライオンエアのウェブサイトには3月14日からボーイング 737 Max を運航しないという記載があるにもかかわらず、機種が当該機になっています。

 

そこでタイ・ライオンエアに直接電話して聞いてみたところ、ウェブサイト上で発表の通り、737-800 での運航を行っているとのことでした。

 

このサイトにおけるこれからの便については、あくまでも予定であって、正確な情報ではなさそうです。

 

flightradar24(フライトレーダー24)

(flightradar24より)

 

トップページの検索窓に便名を打ち込むと、そのフライトの当日便を含む前後10便の情報がリストで表示されます。

 

おや、3月14日のフライトは到着地がドンムアンではなくてウボンラチャタニーになっていますね。

 

flightaware(フライトアウェア)

(flightawareより)

 

トップページの上部にある検索窓に直接便名(例:SL311)と打ち込むのが早いです。

 

やはり検索した便名のフライトが表示されますが、検索する日の次の1便のみの情報だけが表示されます。

 

ということで、flightradar24だと搭乗予定日の4~5日前になれば搭乗する便の機種を確認することができますが、それ以上前に航空券を購入する際に正確に知る方法はどうやらないようです。

 

電話で直接航空会社に問い合わせれば教えてくれるかもしれませんが、それでさえ予約状況などによって機材が変更になることもあるので、確かなことは言えません。

 

今後の見通し

3月14日にはトランプ大統領が「米国における 737 MAX の飛行を当面禁止する」大統領令を発令しましたが、タイでは楽観的な考えが多いです。

 

14日のネイション紙によると、タイの民間航空庁は飛行禁止期間にタイ・ライオンエアが所有する3基の 737 Max を徹底的に検査すると発表しましたが、事務局長は「ボーイング社がこの問題を迅速に解決すると確信しているため、タイで就航する航空会社は 737 Max を引き続き発注することができる」と述べています。

 

また、ノックエアの執行役員も、「ボーイング 737 MAX 8 を6機リースする計画で、そのうち2機は2年以内に納入される予定である」「引き続き状況をつぶさに監視していくが、ノックエアに最初の機体が届く頃には、ボーイング社は問題を完全に解決するものと確信している」と語っています。

 

フランスに送られたブラックボックスの解析結果からどんなことが判明するか、またタイでは7日間の飛行禁止期間の後どのような対応がとられるのか注視する必要がありますが、命に関わることですので、この機種を運航している航空会社を利用しないということが最善の策ということになるでしょう。

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