
いやあ、ロシアワールドカップ開催まで2ヶ月を切ったところでの監督の交代や直前の強化試合でなかなか結果が出ないなど、あまりいいニュースがなく、ネット上でも今回はあまり期待できないというあきらめムードが漂う中、サッカー日本代表は前評判を覆し、初戦で見事な勝利を収めましたね。
試合の模様を生中継したNHKの平均視聴率は48.7%、瞬間では55.4%を記録。
南米の古豪コロンビアを相手にミスが目立ちながらも要所を締めて見事勝利することができ、決勝トーナメント進出に大きな弾みをつけることとなりました。
タイ人の仲間たちからも、まるで自分が得点したかのような錯覚を受けるほどの賛辞と意祝の嵐を受けて恥ずかしかったのですが、この試合、いろいろと記録ずくめだった(?)ようで、今朝のタイの大衆紙「カオソット」のオンライン版の「日本が2-1でコロンビアを下した試合にまつわる10のトリビア」という記事を引用させてもらいながら、大興奮の初戦を振り返ってみたいと思います。
試合のハイライトはこちらのFIFA公式Youtubeからどうぞ。
このサランスクでの試合であなたが気づかなかったかもしれない10のトリビアをまとめてみました。
コンテンツ:
① ワールドカップ史上2番目に早くレッドカードが提示された試合
#MundialTelemundo Así fue la jugada del penal en contra de #COL ¿Fue bien expulsado Carlos Sánchez? pic.twitter.com/QRfpOaot8M
— Telemundo Deportes (@TelemundoSports) 2018年6月19日
試合開始早々、自陣からクリアされたロングボールを大迫選手がうまく納め、相手DFの前にうまく体を入れてキーパーと1対1になりシュート。
これはキーパーに弾かれますが、こぼれ球を詰めていた香川選手がシュートし、枠にいったボールをコロンビアMFカルロス・サンチェス選手が右腕で阻止したことで1発レッド。
サンチェス選手は試合開始から3分も経たないうちに(正確には2分54秒)ピッチを去ることになり、これはワールドカップ史上2番目に早い退場劇となりました。
ちなみに最速で提示されたレッドカードは1986年のウルグアイvsスコットランド戦で、開始わずか56秒 lol
② 2018年ワールドカップで初めてレッドカードが出された試合
#Columbia 's Carlos Sánchez is the first player to be shown a red card in the 3rd minute at the 2018 against #Japan #WorldCup #COLJPN pic.twitter.com/MCNmtpB9Jf
— JOE MUHAHAMI (@Muhahami) 2018年6月19日
サンチェス選手は、コロンビアに試合開始早々から10人で戦わないといけないというハンディを背負わせてしまっただけでなく、日本にPKを与え、しかも今大会で初のレッドカードをもらうという不名誉な記録を残すことになってしまいました...
③ サンチェス選手はコロンビア代表チームで初めてレッドカードをもらった選手
しかも、不名誉は以上の2点だけではありません...
歴代のコロンビア代表チームで、ワールドカップでレッドカードをもらった選手はいままでにいなかったそうです。
サンチェス選手は32才。試合開始と同時にアドレナリンは全開でしょうし、サッカー選手としての本能もわからないことはないですが、このベテラン選手にはVARが導入されたことが実感できていなかったのでしょうか?
④ アジアのチームが初めてワールドカップで南米のチームに勝利した試合
これまで、アジア勢は南米勢と18回(←記事による。正確には17回)対戦し14回敗戦。
残りの試合は引き分けと、どうしても南米のチームに勝利することができませんでしたが、今回の対戦で見事初勝利を収めることができました。
今回のワールドカップでアジアのチームが南米のチームと対戦するのは日本―コロンビアの他にはサウジアラビア―ウルグアイ(グループA)、韓国―メキシコ(グループF)がありますが、日本に続いて南米からもう一試合多く勝利を記録することができるでしょうか?
⑤ 川島は日本代表で最年長の選手
フランス1部リーグのメスに所属する日本代表GKの川島永嗣選手は、35才とチーム最年長。
これまで日本代表GKとして83試合に出場しゴールマウスを守ってきて、今大会でも日本の正GKとして君臨しています。
試合開始早々に日本代表が数的有利に立ったことで、コロンビアが日本のゴールを大きく脅かしたのは3回ほど。
しかし、前半終了間際にフリーキックからフアン・フェルナンド・キンテロ選手に同点ゴールを決められてしまいました。
反応の遅れなど、衰えは隠せませんし、これがきっと最後のワールドカップになると思いますが、最後まで日本のゴールを死守してほしい!
⑥ ブラジル大会の記録を塗り替えるフリーキック
Juan Fernando Quintero scores the fourth free-kick of #WorldCup 2018 — more than were scored in the entire 2014 tournament. #WorldCup #Col #Jpn pic.twitter.com/PL5keILwl0
— Indy Football (@IndyFootball) 2018年6月19日
キンテロ選手のフリーキックが日本代表の壁の下を通り抜け、川島選手がゴールラインの内側でボールをキャッチした結果、コロンビアの同点ゴールとなりました。
今大会、フリーキックから生まれた得点はこれによって4となり、前回、2014年ブラジル ワールドカップでのフリーキックでの得点数3をあっさりと抜き去ってしまいました。
⑦ キンテロ選手がコロンビア人として初めてワールドカップ2大会で得点を記録
👏 Clever free-kick!
Unbelievably, Juan Fernando Quintero becomes the first player to score for #COL at more than one #WorldCup pic.twitter.com/PwmYKy7PHM
— Unibet (@unibet) 2018年6月19日
25才のキンテロ選手はコロンビア第2の都市メデジンの出身で、現在はアルゼンチンのリーベル・プレートでプレーしています。
2014年のブラジル大会、コートジボワール戦で得点しており、日本戦でのゴールによりコロンビアで2大会でゴールを決めた初めての選手となりました。
⑧ 本田がハットトリック!?
っていう衝撃的な見出しなんですが、本田圭祐選手、ワールドカップ3大会でアシストを記録した初のアジア人選手、という意味だそうです。
世界では日本代表を牽引する元ACミランの32才の選手と認知度抜群。
この試合では後半25分から途中出場し、3分後のコーナーキックから大迫選手の半端ない勝ち越しゴールをアシストしましたが、その後は2本の危ないパスミスもあり、ヒヤヒヤものでした。
ぜひ奮起して、以前のようなキレを取り戻して欲しい。
⑨ 日本がヨーロッパで行われたW杯で初勝利を挙げた試合
- 1998年フランス大会 → 全試合で敗北
- 2006年のドイツ大会 → 1分け2敗
シュート数14、パス成功率87%、ポゼッション率58%で10人のコロンビアを破ったこの試合、ヨーロッパで行われたワールドカップで日本が初めて勝利した試合となりました。
⑩ 日本代表のFIFAワールドカップでの最速ゴールを記録
香川選手のPKでの得点(前半6分)は、本田選手のブラジル大会での得点(コートジボワール戦:前半16分)を抜いて最速となりました。
最後に
🇨🇴コロンビア対日本🇯🇵
2‐1で勝利した日本は、W杯で南米の国相手に2得点以上上げて勝利した、初めてのアジア勢となりました!😎#WorldCup #JPN #COL #COLJPN pic.twitter.com/frpPEO1fcu
— FOOTBALL TRIBE JAPAN (@FootballTribeJP) 2018年6月19日
2018年ロシアワールドカップでは幸先の良いスタートを切った日本代表。
初戦に勝利すれば決勝トーナメント進出がグッと近くなると言われているとはいえ、素人目に見てもまだまだ急造チーム感は払拭できず、世界の強豪相手に油断はなりません。
しかし、このまま少しずつ調子やチームの連携を上げていって、これからもエキサイティングな試合をなるべくたくさん観させてもらいたいと思います。